誰にも気づかれず、自室で亡くなっている孤独死。死後から時間が経って発見されることもめずらしくなく、東京都内だけでも年間数千件の孤独死が見つかっています。
特におひとりさまは孤独死につながりやすい環境だからこそ、地域や近所など普段からの人間関係がとても大切です。この記事では人とのつながりによって孤独死を防ぐため、知っておきたい地域の人間関係の大切さをご紹介します。
地域とのつながりを深めよう
地域とのつながりを深めることが、孤独死を防ぐ大きなきっかけになります。パートナーに先立たれた方や、独身の方、子供たちが巣立って一人暮らしをしている方など、シニアの一人暮らしは年々増加しています。
特に近年は少子高齢化や都心部への人口集中によって、家族や親戚のつながりが薄くなり、近所づきあいも減っていると言われています。孤独死が年々増加している中、地域とのつながりを深めることで孤独死をなくそうという取り組みも注目されているのです。
特に都心部は地域とのつながりがなく、集合住宅で隣に誰が暮らしているのかわからないといった環境がめずらしくありません。そこで、孤独死を防ぐためにも普段から地域のイベントに参加したり、ご近所づきあいをはじめたりと、地域で仲間を見つけることが重要視されています。
地域とのつながりを深めることは、孤独死を防ぐだけでなく急病や災害時などの緊急のときにも、お互い協力し合って命を救えるきっかけにもなるのです。
地域で仲間を見つける3つの方法
おひとりさまが地域で仲間を見つけるには、同じような環境で過ごしている方や同年代の方とのつながりはもちろん、地域の福祉サービスなどを活用する方法があります。
地域で仲間を見つけるための方法をご紹介します。
地域主催の健康イベントや終活イベントに参加する
地域で主催している健康イベントや、終活イベントに積極的に参加してみましょう。特に終活にまつわるセミナーやイベントは、終活を考えている同年代の方が多く参加しており、同じくおひとりさまの環境で暮らしている方が少なくありません。
そこで、おひとりさま同士の仲間を見つけることで、お互いに定期的に連絡を取り合うなど孤独死防止につなげていけるのです。また、地域で行っている体操などの健康イベントの参加も、シニアの知人、友人づくりに役立ちます。
シニア向けの習い事をはじめる
近くで行っている習い事に参加することも、おひとりさまが地域の仲間を増やす方法の1つです。習い事を継続していることで、万が一体調不良などで習い事を休む期間が続けば同じ習い事仲間から安否を確認してもらいやすいです。
反対にほかの習い事仲間と連絡がとれないといった事態でも、すぐに対応できるためおひとりさま同士でお互いの健康をサポートできるのです。シニア向けの習い事は無理に体を動かすのではなく、絵を描いたり手芸をしたりと、無理のない範囲で続けられるものがほとんどです。
また、適度な運動は健康維持にも役立ち、仲間とともに学び成長していける喜びを得られることも魅力の1つです。
ボランティアやアルバイトをはじめる
ボランティアやアルバイトをはじめて、地域での知り合いを増やすこともおひとりさまの孤独死を防ぐ方法の1つです。短時間でできるシニア向けのアルバイトやパートなどの求人は、全国のハローワークでも求人を探せます。また、ボランティアは地域の草むしりや、保育園、幼稚園でのお年寄りとの交流などがあります。
子供と接することで活力をもらえるだけでなく、幅広い世代の方々と知り合いになるきっかけが生まれます。何よりボランティアやアルバイトによって活動することが、地域への貢献として喜びにもつながっていきます。
日常的な見守りを行っている地域も増えている
孤独死を防止するため、地域が率先してシニアの方の見守りや交流の場を設けている地域も増えています。地域住民による声かけや、ゴミ収集、郵便配達といったサービスとの連携で、安否確認をするなど、日常的な孤独死を防ぐための取り組みが進んでいるのです。
おひとりさまの孤独死、急病や、災害による被害をできるだけ防ぐには、自分からコミュニティに参加して、つながりを作っていくことが大切です。独身で子供がいない方や、遠方で親族を頼れないといった方こそ、地域で仲間を増やすことこそが、いざという時の命を救うきっかけにつながります。
まとめ
孤独死は年々増加しており、高齢化社会の日本において社会問題の1つに数えられていることが現状です。
孤独死は発見まで数年かかることもあり、孤独死の影響による費用負担が賃貸の連帯保証人や相続人に請求されてしまいます。そんな経済的な負担を減らすためにも、おひとりさまこそ一人でいる時間を減らして地域と積極的につながっていきましょう。
投稿者プロフィール
-
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
最新の投稿
- 終活2024年6月17日動画で遺言を残すことは有効?
- エンディングノート2024年5月27日カードや身分証のコピーをまとめて整理しておこう
- 終活2024年5月6日実家の空き家の害虫駆除はどうする?
- おひとりさま終活2024年4月22日終活の片付けにおすすめ!見せる収納とは?