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実家の空き家の害虫駆除はどうする?

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実家の空き家を放置すると、害虫が発生しやすくなります。住んでいないからと手入れや管理を怠ると、最悪の場合空き家の劣化が進み、地震などによって倒壊の危険性もあるのです。

特に実家を相続したものの、今のところ住む予定がない人や、終活で今の家を手放すか、空き家にするか迷っている方は、そのリスクを知ることが大切です。

そんな実家の空き家の害虫駆除はどうしたらいいのか、具体的な駆除方法と予防法をご紹介します。

空き家は害虫が発生しやすい

空き家は害虫が発生しやすいと言われる理由は次の3つがあります。

  • 人が出入りしないことで繁殖しやすい
  • 害虫被害に気づくまで時間がかかる
  • 衣類・紙・食品などの放置

特に空き家の中が、当時住んでいた人の物がそのままあると、紙や食品といった害虫のエサになってしまいます。

普段人がいないため繁殖が進み、気づけば家の中にあるエサをきっかけに、自力では駆除できないレベルになることもめずらしくありません。

また、シロアリなどの害虫は、柱といった木材を食べてしまいます。そのため、家の中に物がない状態でもシロアリが繁殖しやすいような湿度、放置されている環境なら、柱や壁などの強度の低下にもつながります。

その結果、地震による倒壊、周辺の住宅への被害が拡大といった、トラブルの原因になるのです。

空き家の害虫を駆除する方法とは?

空き家の害虫を駆除するには、主に次の2つの方法があります。

燻煙剤を使う

空き家の害虫は燻煙剤によってある程度の駆除が可能です。
これは害虫が大量発生する前に、こまめに空き家を点検していることが条件です。初期段階であれば市販の防虫剤や、燻煙剤などを使えば害虫が大きく広がる前に対策できるのです。

ただし、害虫の種類をある程度特定していなければ、薬剤を使っても思うような効果が出ない可能性も十分にあります。

あくまでも予防であり、今すぐできる対策の1つのため、必ず市販の薬のみで対応できるとは限らないのです。

害虫駆除業者に依頼する

空き家の害虫が大量発生していたり、正体が掴めなかったりする状況なら、害虫駆除業者に依頼が必要です。

そのまま放置すれば、家だけでなく周辺の住宅にまで迷惑がかかってしまうのです。
空き家が害虫によって汚されている、個人で片づけることが困難な状況なら、業者に依頼して一斉に駆除してもらいましょう。

費用は家の広さや害虫の種類によって異なりますが、5万円程度から依頼できます。

実家の空き家の害虫予防法は?

実家の空き家の害虫は、普段から予防することが大切です。今すぐ住む予定がなく、空き家にせざるを得ない状況なら、あらかじめ害虫予防のために次の対策をしておきましょう。

定期的に清掃する

害虫が湧かないようにするには、定期的な清掃が大切です。

害虫は虫の死骸やホコリもすべてエサとなります。定期的に空き家を掃除し、窓や家具の上部といった、普段見えないところの掃除も続けましょう。

掃除のタイミングは月に2回を目安に、定期的に続けることが害虫予防になるのです。また、掃除機などでホコリを掃除したら、さらに雑巾などの拭き掃除も必要です。

その際に害虫が苦手なハッカ油などの香りを使ったり、設置型の害虫駆除装置を置くことをおすすめします。

欠かさず換気する

湿気がこもる場所には、シロアリをはじめとする害虫のすみかになってしまいます。

空き家は普段窓を閉めている時間が長く、その分湿気を溜め込みやすいのです。欠かさず換気することを大切にして、空き家を掃除するだけでなく家中の窓を開けましょう。

しっかりと20~30分かけて空気を入れ替えて、湿気が溜まりやすい場所には湿気とりを設置してください。

侵入口になりそうな場所をふさぐ

害虫の侵入口になりやすい排水溝や配管周りは、普段使っていない空き家の場合ふさぐことをおすすめします。

テープなどで排水溝を閉じて、隙間から害虫が入ってこないように注意しましょう。侵入口はほかにも、家の劣化によるひび割れ、屋根や床、軒下の隙間などもあります。

普段見えないような場所から、害虫が入り込んでいるかもしれないため、天井や軒下の様子も定期的にチェックしましょう。

定期的に通水をする

定期的に水を出して、排水管やパイプにいる害虫や汚れなどをきれいにしましょう。通水によって、排水管の中に害虫が巣を作ることを予防できるのです。

また、水道管の中にたまった古い水にも、害虫が発生する原因になるため、掃除の際には水も出して新しいものに入れ替えることがポイントです。

相続した空き家の管理が困難なら売却を検討しよう

相続した家に住む予定がなく、長期間空き家になりそうなら売却を検討しましょう。

空き家を放置しても劣化が進み、資産価値は下がってしまいます。それだけでなく、空き家の維持管理にかかる経済的、体力的な負担も決して少なくありません。

そのため、相続した空き家の害虫対策をはじめ、管理が大変な状況なら無理しないことが大切です。

また、実家を手放すことが不安であれば、賃貸化する道もあります。自分ではなくほかの人から管理してもらえるメリットがあり、空き家管理の方法の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

空き家は害虫による被害を受けやすいため、定期的な管理が必要です。空き家を放置した結果、害虫の被害が周囲に広がり、近隣トラブルに発展するリスクも考えられるのです。

だからこそ、空き家を定期的に掃除して、害虫被害を防ぐことが重要です。ほかにも、空き家の売却や賃貸化など、実家をほかの人に譲る道も考えてみてください。

また、害虫被害を確認したらすみやかに薬剤などで駆除するか、専門業者に依頼しましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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