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【終活】自分史を作ろう。自分史のメリット・書き方の手順

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終活の1つとして、今までの人生を振り返って記録する「自分史」を作る方がいます。自分史によって過去の思い出がよみがえり、改めてご自身の最期を迎えるにあたってどんな葬儀が良いのか、考えるきっかけにもなります。

この記事では自分史とは何か、作るメリットや作り方の手順やポイントをご紹介します。

自分史とは?

自分史(じぶんし)とは、生涯において何歳にどんなことが起きたのか、どんなことを成し遂げたのかといった自分の人生を記録する史料です。西暦何年に世界で何が起きたのか年表が残されているように、これまで歩んできた人生を記録する個人のための記録が自分史なのです。

自分が今まで生きてきた記録を文章として残すことで、これまでの経験や知識をご家族や友人に伝えられます。また、人生を振り返ることが、これから先の人生をどう生きるのか考えるきっかけにもなるのです。

よくエンディングノートと混同されますが、エンディングノートは資産のことや葬儀、お墓のことなど、エンディングに向けた自分の希望をまとめることが主な目的です。エンディングノートの中に、コンパクトな自分史を書く方法もありますが、細かく自分史を作成したい方はエンディングノートとは別に自分史を作ることをおすすめします。

終活で自分史を作るメリット

自分史を作ることはご自身へのメリットだけでなく、ご遺族にも喜んでもらえることが魅力です。なぜ終活で自分史を作ることが注目されているのか、その理由をご説明します。

遺族にとって思い出の品になる

自分史はこれまで生きてきた記録を残した資料です。将来ご自身が亡くなったあとも、ご遺族が自分史を見返すことで思い出の品になります。また自分史は一人で作るだけでなく、ご家族と協力しながら作ることも楽しみの1つです。

何歳の頃にこんなことがあったといった、過去を家族と思い出しながら自分史を作ることで、忘れていた出来事や家族の考えを知るきっかけになるのです。

今後の人生を考えるきっかけになる

自分史はゆっくりと自分の人生を思い出しながら作っていくものです。仕事や子育てに忙しく、なかなか過去の自分を振り返る時間がとれなかった若い頃と比較して、あらためて自分史で自分と向き合う時間を作ることで、老後の人生をどう過ごしたいのか考えるきっかけになるのです。

老後に何がしたいのか自分史によって気づき、新しい夢や目標を持つ方もいます。過去に諦めた夢を思い出して、時間がある老後にこそはじめて挑戦しようといった取り組みも生まれることが、自分史を作るメリットなのです。

自分史の作り方の手順

自分史を作る方法は、完全に自作する方法と作った文章をもとに製本業者に依頼して本にする方法があります。いずれも自分史を作る大まかな手順は同じのため、ぜひ参考にしてください。

1.覚えている出来事を時系列で書き出す

自分史を書くには、まず覚えていることを時系列で書き出していきましょう。結婚や出産など、すぐに思い出せるような出来事は人生の節目と言えるポイント。

入学、卒業など学生時代の出来事も時系列で書き出していくうちに、忘れていた出来事を思い出すこともあります。

2.家族や知人のことも書いてみる

自分に起きた出来事や思い出の書き出しが完了したら、次にその出来事に関係した家族や友人についても文章として残しましょう。

家族や友人にしてもらってうれしかったことや、この出来事に対して家族にどんな気持ちを抱いていたのか、自分史に書くことで改めて感謝の気持ちを伝えられます。

3.趣味や好きな本・映画などを記録する

子供の頃に好きだった本や映画、当時の趣味なども時系列で書いた出来事に追加していきましょう。好きだった歌手など、当時触れていたものは自分の人生に彩りを与えてくれた大切な思い出です。

当時の雰囲気を思い出すきっかけにもなり、懐かしい気分に浸れます。趣味や好きだった音楽や本などを思い出すことで、あらためてその作品に触れたり、読んでみたかった本を読んだりと、老後にやりたいことが見つかるきっかけにもなるのです。

4.製本する

自分史に書く情報がまとまったら、時系列でしっかりと記録したうえで製本しましょう。製本する方法は自分であらかじめ市販のノートに書き記す方法もあれば、パソコンなどに入力してプリントする方法があります。

また、データを入稿して自分史を製本してくれる業者もあり、実際の本のように高級感のある仕上がりの自分史を作ることも可能です。自分史のデザインは趣味にまつわるものや家紋などを取り入れる方が多く、ほかにも簡単な家系図などの情報を入れることもあります。

まとめ

自分史は自分がこれまで生きてきた道を辿っていく、自分と向き合う作業です。とても意義のあることで、ご家族やご友人にも喜んでもらえるものが自分史です。ぜひ終活の1つとして、自分史作りに取り組んでみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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