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おひとりさまは延命治療を受けるにはどうするべき?

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おひとりさまにとって、ご自身がどのような最期を過ごしたいのか、もしも時に意識が無い事もあるので、事前にしっかりと備えておきたい事柄です。

近年では医療技術の発達によって、延命治療を受けることもできます。しかし、自然な最期を迎えたいと考える人も多く、延命治療を受けるかどうかを考えておく事が大切なのです。

この記事ではおひとりさまの延命治療について、考えたいことをご紹介します。

延命治療とは?

延命治療は重度の病気や、老化にともなう生命維持が難しい人に対して、医療措置を施すことです。

医療技術が進んだことで、現在では呼吸器の装着など命をつなぐ行為ができるようになりました。しかし、それゆえにあえて医療措置を希望しない方もいます。最近は延命治療をあえて行わずに、痛みや病気による不快などの症状をやわらげる治療を行うことも主流になりつつあります。

これは終末期医療(ターミナルケア)と呼ばれるもので、命を延ばすためではなく穏やかな最期を迎えるためのものとして考えられています。

現在は病院だけでなく介護施設でも終末期医療の考えが広がっています。そのため、これからの老後で延命治療を望むのか、それとも終末期医療を希望するのか、事前に希望を伝えておくことがとても大切です。

生前のうちに延命治療の希望を記録しておこう

おひとりさまにとって、いざ急病や加齢によって最期を考える必要があります。そんなときに自分がどのような延命治療を希望するのか、または延命治療を拒否したいのかを記録しておきましょう。

もっともお手軽な方法はエンディングノートを作っておくこと。エンディングノートは、急病、介護、葬儀やお墓のことや、ご自身の思いや死後の希望を書いておけるノートです。

終活の1つとして広がっており、ご自身が希望する最期をじっくりと考えるノートとして、年齢に関係なく早い時期から作成する人も増えています。

特におひとりさまにとっては、どのような最期を希望するのかいざ具合が悪くなってからは、伝えられない可能性があります。

延命治療を希望するのなら、エンディングノートに書いておき信頼できる人に託すことで対応をお願い出来ます。

また、希望しない場合もノートに書き記して、信頼できる人やサービスを利用してノートの存在を知らせておきましょう。

おひとりさまの延命治療を受けたくないときの対応とは?

尊厳死宣言書・尊厳死宣言公正証書について

延命治療の希望はエンディングノートに記載したり、尊厳死宣言公正証書を作成したりします。

特に尊厳死宣言公正証書は、延命治療を行わないでほしい旨を公正証書にする公的なものです。現在、延命治療の拒否、希望は法的に定められていません。

しかし、ご本人が希望する最期を迎えたいという方が増えている中、終活として尊厳死を希望する旨について事前に書類を作る人が増えています。

公的なものではなく意思表明として、尊厳死宣言書を作る人もいます。

書き方が法で決まっているわけではないですが、最低限延命治療は希望しないことを伝える方法を形として残しておきましょう。

医師や離れて信頼できる人に伝えておく

ひとり暮らしの場合、後ほど延命措置や蘇生を希望するかどうかは、離れて暮らす親族がいる場合は親族が決めてしまう可能性があります。希望しない延命治療を施されることを防ぐには、どうしたいのかよく考えて前もって担当医や信頼できる人に伝えておくことが大切です。

また、近くで暮らす友人などにも意志を伝えておき、託す人の連絡先を合わせて伝えておきましょう。

終活のプロに相談する

最近では終活をはじめたい人に向けて、何から始めればいいのか終活を相談できる場が増えています。

おひとりさま終活士や終活アドバイザーといった終活のプロフェッショナルに相談することで、ご自身の延命治療の希望について何をすればいいのかアドバイスしてもらえます。

終活に関するサービスはほかにも、おひとりさまに寄り添った介護施設や病院への入院の際の手続きのサポートや、葬儀まわり、死後の手続きなどを任せられるところがあります。

するとご自身で作ったエンディングノートや尊厳死宣言書などの書類も、発見されないままになってしまう不安を解消できます。

専門家に任せることで、ご自身が本当に望む延命治療や終末期ケアを受けられるように、前もって手続きを進めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

延命治療は医療技術が発達した今、受けたいと希望する人と希望しない人の両方が存在します。まずは自分がどうしたいのか、じっくりと考えて答えを出しましょう。

おひとりさまはいざというとき、ご自身の希望を自分の口から伝えられない状況である可能性も十分に考えられます。

だからこそ医師に相談したり、終活のプロにサポートしてもらったりしましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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