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おひとりさま向け信託とは?特徴や選ぶときの注意点を紹介

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おひとりさまに向けた便利なサービスは、いろいろなものが登場しています。

その中でも金銭管理や終活に関連するサポートを受けられるものを探しておくことは、安心してシニアライフを送るためにとても大切です。

今回はおひとりさまが知っておきたいおひとりさま向け信託についてご紹介します。信託の特徴やサービスなど、選ぶメリットとともにご紹介します。

おひとりさま向けの信託とは?

おひとりさま向けの信託サービスが年々増えています。おひとりさま向け信託は、お金のことだけでなく行政手続きや支払い、そして計画的なエンディングのサポートなど、さまざまなサービスがあります。

おひとりさまは亡くなったあとに、葬儀などを任せられる親族が近くにいないケースがめずらしくありません。

だからこそ、あらかじめ信託した資金をもとに、信託サービスが責任を持って費用を精算したうえで、受取人を指定しておけば支払いも依頼できます。

おひとりさま向け信託ならではのサービス

おひとりさま向け信託はサービスを提供している企業によって、違いがあります。その中でも、主に取り扱われているおひとりさまならではの信託について、ご紹介します。

まとまった財産を預けられる

おひとりさま向け信託の金額は、そのサービスによって多少の違いがありますが、最低300万円程度からの預入が必要です。

そのほかに信託報酬によって追加で事務処理などの支払いが必要になります。おひとりさま信託は、現在ある程度まとまった金額を預けられる人が対象です。

契約している主体が金融機関のため、お金を委託したとして使い込まれるといったリスクはありません。

また、信託銀行が倒産するような状況であっても、信託の金額は保護されるため、ご自身が亡くなったあとも安心です。

費用は高額であるものの、信託銀行に依頼できるという安心感が特徴です。
各種契約書作成の費用や、生存時の支援については別途の場合が多いので、必ず確認が必要です。

エンディングノートの預かり

エンディングノートを預けることも、おひとりさま向け信託で人気のサービスです。

おひとりさま向けの信託は、ご自身が亡くなったあとにやってほしい事務手続きや葬儀の希望などを伝えられるように、生前のうちに計画を立てる必要があります。

エンディングノートに、葬儀、遺産、そして埋葬の場所やペットを任せる人などを細かく記載します。

そのうえで信託銀行にエンディングノートを預けることで、ご自身に万が一の事態が起きてもノートの内容をもとに、きちんと希望の死後事務手続きをしてもらえるのです。

メールやSMSなどによる安否確認

おひとりさま向け信託は、死後のことだけでなく生前の間のサポートもいろいろあります。

その中の1つが、メールやSMSによる定期的な安否確認です。週1回や1か月に1回など、指定した範囲でメールが届き、それに返信がなければ安否調査がスタートします。

こまめに設定すれば、万が一自宅で倒れる状況になっても、すみやかに見つけてもらえます。おひとりさまの孤独死が社会問題になっている中、心配が減ります。
ただし、連絡が取れない場合の対応をどこまでしてくれるのか、費用は別途どのくらいかかるのか確認してください。

自身が亡くなったあとに手続きをしてもらえる

おひとりさま向け信託の一番の魅力は、通常の信託であれば契約者の死後は契約の続行が困難であるリスクがあります。

しかし、おひとりさま向け信託は、あらかじめ亡くなったあとの事務手続きも含めた信託です。そのため、通常の信託では亡くなったあとの手続きがむずかしい中、おひとりさま信託であれば安心です。

また、万が一信託銀行が倒産することがあっても、信託の金額が保証されるため、自身で銀行口座に貯金している状態よりも、死後の費用で他人に迷惑をかける心配がありません。

このようなサービスは、契約通りに、葬儀や埋葬のことを依頼できるため安心です。
同じようなサービスは、いろんな団体が行っています。比較してニーズに合ったところを探してください。

ペットの委託も依頼できる

おひとりさまの終活において、大きな課題になることの1つが、残されるペットの生活です。特におひとりさまは犬や猫などのペットと生活している世帯が多くあります。

今は健康だとしても、突然のケガや病気によって命を落とすリスクは誰にでもあります。そんなときに残されるペットは、引き取り手がいなければ保健所に連れていかれてしまう結果になります。

そんな悲しい事態にならないように、おひとりさまはご自身がペットをお世話できなくなったときに、お世話をお願いできる獣医やペットホテル、里親を見つけておきましょう。

おひとりさま向けの信託は、ご自身の死後に、エンディングノートの希望をもとにペットのお世話を引き継ぐ人や施設に、ペットを搬送するなどのサービスも実施しています。

ご自身だけでなく残されるペットのことまで包括的にサポートしてくれるところも、おひとりさま向けの信託の良さです。

近年低価格ではじめられるおひとりさま信託も人気

おひとりさま向けの信託を選ぶときは、終活の費用を一括で預ける「金銭信託型」と、生命保険の契約をもとに比較的低価格で終活資金を準備できる「生命保険型」があります。

金銭信託は最低数百万円からの申し込みになりますが、生命保険型であればご自身の死後の生命保険の金額をふくめる形で契約できます。

比較的低価格ではじめられるため、費用の面が不安なおひとりさまに人気があります。

生命保険型のサービスを行うのは、こちら

包括あんしん協会の終活支援サービスのご案内 | 包括あんしん協会 (anshins.or.jp)

まとめ

おひとりさま向けの信託は終活についての費用をまとめて預け入れるだけでなく、普段の安否確認や死後の事務手続きまで依頼できる総合的なサービスです。

おひとりさまは全て自分で医療や介護を備えておく必要があります。だからこそ、シニア生活の不安をなくすために、信託の活用も選択肢の一つとしてあります。
ただし、同じサポートをする団体に比べて費用がかなり割高になるケースがありますので、必ず数社の見積もりをもらい比較することで、万が一のときも安心です。

セカンドライフを不安や心配事がない形で過ごすためにも、計画的に資産形成を進めていきましょう。

投稿者プロフィール

土屋 福美子
土屋 福美子
一般社団法人 包括あんしん協会 理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
おひとりさま終活士
終活アドバイザー
不動産後見アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのライフシフトナビゲーター。
5000人超の保険コンサルティング実務経験から「お金、心、身体」のトータルサポートが必然だと実感しています。100年人生を生き抜く時代。
人生の終焉に自分の願う最後の言葉が残せるように笑顔と実現力を引き出すためのあなたの一生涯サポーターとして活動しています。

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