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夏バテ防止の食材とは?シニアにおすすめの栄養を紹介

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夏になると暑さや湿度の高さで体力が奪われ、夏バテを起こすシニアが少なくありません。

夏バテを放置していると、なかなか体調が回復しなかったり、そのまま風邪をひいたりと体調悪化につながることもあります。そんな夏バテを防ぐには、普段の食事から栄養を意識することが大切です。この記事ではシニアが夏バテを起こしやすい原因と、おすすめの対策になる食材をご紹介します。

シニアが夏バテを起こしやすい原因とは?

シニアが夏バテになりやすいのは、次のように複数の原因があります。昔と比べて夏になると体調を崩しやすい、食欲が落ちるといった悩みがありませんか?

夏バテの原因を知って対策することが夏を元気に過ごすために大切です。

水分の摂取量が減る

夏バテを起こすそもそもの原因は、体温の調整がうまくできなかったり暑さによる食欲低下で栄養バランスが崩れたりすることで起こります。
特にシニアが夏バテを起こしやすいのは、水分の摂取量が少なくなっているためです。運動量が自然と減り、食事量も少なくなるシニアは、水分を多くとる習慣がない人も多いのです。

本来であれば1日の水分は1.5~2リットルは必要ですが、普段から意識して水を飲んだり汁物を食事にとりいれたりしないと不足しがちです。しかも汗をかく季節のため、水分が普段よりも不足しやすい状態になってしまいます。

その結果夏バテになりやすく、なかなか体調が回復しない傾向にあるのです。

栄養不足による体調不良

シニアによる夏バテは食事量が減ったことによる、栄養バランスの乱れも関係しています。夏の暑さが続くと、自然と食欲が落ちていつものようにバランスの良い食事をとれない人もいます。

そのような日が続くとビタミンやタンパク質などが不足し、体調を崩しやすくなるのです。しかも夏バテが続くと、さらに食欲も減少するという負のループの状態に陥りがちです。一度夏バテになると長引く傾向があるため、シニアこそ夏でも食べられる料理を見つけたり、意識して栄養豊富な食材をとったりすることが大切です。

回復力が低下している

シニアは免疫力が低下しており、体力も落ちている分一度体調を崩すとなかなか回復しづらいです。

特に水分不足の状態が続くと血液がドロドロになり、血管が詰まりやすい状態につながります。それを放置すると体調不良が悪化するだけでなく、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる疾患を発症することもあるのです。

回復力が低下しているからこそ、できるだけ体調を崩さないような生活リズムを意識して、食事などを見直していきましょう。

シニアの夏バテ対策におすすめの食材5選

シニアの夏バテ対策には、夏に必要な栄養をしっかりとれるものを選びましょう。おすすめの5つの食材とその理由をご紹介します。

豚肉

豚肉はビタミンB1が豊富に含まれている食材です。ビタミンB1は疲労回復に役立つビタミンで、ほかにも糖質や脂質を効率よくエネルギーに変えるナイアシンも含まれています。

豚肉はタンパク質も豊富なので、夏に意識して摂りたい食材です。また、豚肉と相性がいいネギをいっしょに調理すると、アリシンという成分がビタミン類の吸収をサポートしてくれます。豚肉と玉ねぎを使った炒め物やスープなど、夏の料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。

梅干し

梅干しはクエン酸が豊富で疲労回復に役立ちます。夏の旬の食材であり、さっぱりと酸味のある口当たりで食欲が落ちているときでも食べやすいところもおすすめです。

梅干しは手軽にとれますが、1日何粒もとると塩分過多になる可能性には注意しましょう。減塩の梅干しにするか、梅を使った別の食べ物や飲み物も選ぶなど、いろいろな方法で摂取しましょう。

玉ねぎ

玉ねぎは長ねぎと同じく、ビタミンの吸収を手助けするアリシンが豊富です。さらに、玉ねぎには人の腸の働きを活性化させるビフィズス菌のエサであるオリゴ糖も含まれています。

これで胃腸の調子が整いやすくなり、夏場で落ちてしまった食欲の改善や消化をサポートしてくれるのです。玉ねぎは火を通してもいいですが、すりおろしてドレッシングに使うとアリシンが熱で壊れずに、ビタミン類をさらに効率よく摂取できます。

卵は栄養豊富な食材の代表的な存在です。ビタミン類が豊富でタンパク質も多く、夏場に意識して摂りたい食材です。食欲が落ちて豚肉などの肉類が食べづらくても、卵ならゆで卵や卵焼きなど比較的食べやすい料理がたくさんあります。

長いも

長いもは疲労回復のビタミンB1のほか消化吸収を手助けして、胃もたれや胸やけのケアに役立つアミラーゼが豊富です。
アミラーゼは熱に弱いですが、長いもは生ですりおろしてもカットしてもおいしく食べられる食材なので、栄養を効率よく摂れます。

また、ねばねばした食感とさっぱりした味わいで、食欲が落ちたときもとろろご飯など食べやすい料理が作れます。ただし、消化しやすいようにしっかりと嚙みながら食べるようにしましょう。

夏バテが気になるときの食事の仕方

夏バテの症状がすでに出てしまっているときは、食欲を増進しつつも胃腸の負担が少ない食事を選びましょう。
具体的には脂っこい食事は避けて、食欲増進につながる梅干しなどのクエン酸が豊富な食べ物や、レモン、酢がおすすめです。

酸っぱい味付けは夏場でも食べやすく食欲が出やすいです。また必ず味噌汁などの汁物を用意しましょう。水でなくとも水分補給になるため、夏バテの時でもせめて汁物はとるようにすると具材と水分を両方とれます。

夏バテ中はそうめんなど食べやすい炭水化物中心になりがちです。しかし、大切なのはビタミン類やタンパク質をとることです。野菜や豚肉を中心としたメニューを心がけて、体調不良が続くときはすみやかに受診することが大切です。

まとめ

シニアにとって夏バテはその後の病気につながったり、夏場の体調不良が長引いたりしやすいです。だからこそ、夏の体に必要な栄養を意識して食材を選びましょう。

特にさっぱりとしたクエン酸やビタミン類が多い食材は、疲労回復になるうえ体調の維持に役立ちます。ぜひこの夏は夏バテ防止を目指して、食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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