終活

終活で人気!「入棺体験」とは?

更新日:

終活関連の体験や講座の中で、入棺体験というものを聞いたことはありますか?
入棺体験とは棺桶の中に実際に入って、死後の体験をするというユニークなものです。入棺するという経験を通じて、自分自身のエンディングと向き合い、これからの人生を考えるきっかけにつながります。

終活に関連するイベントの中でも、幅広い年代に注目されていてさまざまな場所で体験できます。
今終活で人気の入棺体験の特徴や流れ、メリットなどをご紹介します。

今終活で話題の入棺体験とは?

入棺体験は冠婚葬祭に関する企業を中心に行われている、終活体験の1つです。葬儀やお墓についてや、エンディングノートの作成講座などが増えているように、今注目されているものが入棺体験です。

エンディングノートの作成とともに、入棺体験をするなどほかの終活イベントとともに体験するコースが人気で、中には入棺体験をしたことをきっかけに悩みが晴れた、第二の人生を楽しめるようになったと、気持ちが大きく変化する人もいるほど人気がある体験です。

入棺体験は実際に棺桶に入り、蓋を閉じた状態で数分過ごすというものです。暗闇の中の狭い空間で自分の内面と向き合うことで、死について考えるきっかけにつながります。

入棺体験をするメリット

入棺体験が人気を集めているのは、次のようにいろいろな理由があります。

自分の死について考えるきっかけになる

入棺体験が注目される理由は、非日常の体験をすることで自分のエンディングと向き合うきっかけになることです。

通常、生きているうちに入ることがない棺桶に入るという経験は、とても不思議な行為です。棺桶の中から見る景色、寝心地や狭さなどを体験することで、自然と死後について考える機会になります。

自分自身の死と向き合おうと思っても、経験していないからこそなかなかイメージはむずかしいものです。だからこそ、入棺という死後の自分の姿を想像できる経験はとても貴重な出来事になります。

葬儀のイメージが湧きやすくなる

終活ではどのような葬儀をしたいのか、細かく決める人も多くいます。たとえば死に装束は何がいいのか、和装にするのかドレスにするのかといった衣装のことから、棺桶、骨壺のデザインなども決める方もいます。

入棺体験では複数の棺桶の中に入ることができるプランもあり、どのような棺桶があるのか種類やデザインを知るきっかけになるのです。

どのような葬儀をしたいのか、自分らしい葬儀とは何か悩んでいる方にとって、イメージが湧きやすくなります。

心の平穏を体験できる

入棺するとこれまでとはちがう、静かで自分自身と向き合う時間が流れます。この感覚は普段生活している中で、なかなか味わえないものです。

まるで生まれ変わったかのようなすっきりとした気分になったとの体験談が多くあります。

どうしても毎日の生活は、仕事や家庭のことで忙しく過ぎてしまいがちです。そんな中で入棺するという数分の経験の間は、まわりの音がほとんど聞こえずに暗闇の中で過ごすことで、とても穏やかな気持ちになれます。

心の平穏を体験した結果、毎日をもっと大切にしようという気持ちが生まれます。普段の喧騒を忘れられるという経験だけでも、入棺体験は日々の生活に変化をもたらしてくれます。

そのため、20代や30代などの若い世代でも入棺体験をする人が増えてきています。これから終活をしようと考えている方も、すでに終活の準備をしている方も、入棺体験を通じて人生と向き合ってみてはいかがでしょうか。

入棺体験の大まかな流れ

入棺体験の流れは、提供している企業によって多少違いがあります。しかし、主な流れは次のような内容です。

入棺体験がどういったものか知りたい人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

自分と向き合うワークをする

入棺体験の多くは棺桶に入る前に、自分と向き合うようなワークをすることが多いです。

たとえばエンディングノートを書く講座を受けたり、自分の死生観を書き出したりといったワークを通じて、死への関心を深めていきます。

自分に宛てた弔辞を書く

自分に宛てた弔辞を書くことが多いところも、入棺体験の特徴です。弔辞は本来死者をとむらう言葉として、生者が語るものです。

しかし、あえて自分にあてて弔辞を書くことで、自分自身への感謝や後悔、周囲の家族やお世話になった人々との思い出などが自然とよみがえってきます。

普段つい忘れがちな自分の環境に気づき、感謝の気持ちが生まれることで入棺体験がより神聖なものになるのです。

数分間入棺する

入棺体験は呼吸などに影響がでないように3~5分が基本です。入棺したあとは目を閉じて、じっくりと暗闇の中で自分と向き合う時間です。

入棺しているうちに、今後やりたいことややり残したことが思い浮かんだり、希望するエンディングをイメージしやすくなったりします。

まとめ

入棺体験は都心を中心に、地方でも随時実施されています。貴重な体験として死生観と向き合えることから、幅広い世代に注目されているのです。

ぜひ終活の1つとして入棺体験ができるツアーやイベントを探してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

-終活

Copyright© 株式会社ウィッシュレーン , 2024 AllRights Reserved.