終活で身の回りのものを整理し、必要なものだけを手元に置く生活は早めに進めたいことです。
特にシニアになると家にいる時間が増える傾向があり、せっかくなら日々を快適に暮らしたいものです。そんなときにおすすめしたい方法が、あえて見せる収納を取り入れることです。
終活の片付けや断捨離で考えたい、見せる収納を取り入れるメリットや、おしゃれに見せるコツをご紹介します。
見せる収納とは?
見せる収納とは、そのままの通りクローゼットやタンスなどに仕舞い込まずに、あえて見える場所にインテリアとして物を置く方法です。
物を見える場所に置くと部屋がごちゃごちゃと散らかった印象になりがちですが、実際には必要なものを残し、そのうえで見える場所に置くことで視覚的にも生活の便利さでもメリットがあるのです。
見せる収納を適度に取り入れて、終活の片付けも兼ねたおしゃれなインテリアを目指してみてはいかがでしょうか。
見せる収納にするメリット
見せる収納にすることは、次のように終活において多くのメリットがあります。
そもそも終活とは亡くなることへの準備ではなく、明日からの日々をより充実させて、楽しく生きることを大切にする活動です。
だからこそ、物を整理して過ごしやすい部屋づくりを意識することも、終活で大切なポイントと言えます。
収納ボックスを減らせる
見せる収納は収納ボックスに物を入れずに、あえて棚やテーブルなどにそのまま物を置きます。
だからこそ、これまで収納した物を表に出す分、自然と収納ボックスや収納棚の数を減らせるのです。
また、収納ボックスを減らすメリットは、物をむやみに買い足さなくなる効果が期待できることです。
収納する場所が多いほど、まだ物を買っても入ると考えてつい買い物してしまう人もいます。
しかし、収納場所が少ない状況だと、家に置くところがない、散らかってしまうと考えて、本当に必要かどうかじっくりと考えるきっかけになるのです。
収納ボックスや棚だけでも意外とスペースをとっているものです。
あらかじめ収納ボックスの数を決めて、必要以上の物を溜め込まないように使っていないものを手放せるため、自然と家が片付き必要なものだけがある空間に近づけられます。
持ち物がすぐにわかる
見せる収納にすると、どこに何があるのか持ち物がすぐにわかります。
収納したままだと、すでに持っているものをまた買ってしまうケースもめずらしくありません。たとえば、ハサミがすでにあるはずなのに収納していて探せずにまた買ってしまう、似たようなデザインの皿や小物を買ってしまうという事態を防げるのです。
見せる収納だと普段使っているものが常に視界に入るため、似たようなデザイン、役割の物を買い込まずに済む分、自然と余計な物が増えずに終活の片付けにつながります。
個性的なインテリアができる
見せる収納は自分だけの個性的なインテリアにできます。あえて部屋に自分の趣味のアイテムを並べて、見せるように置くとそれだけでアクセントになります。
特に同じものをグループ化して並べると、物が見つかりやすくなるうえインテリアに統一感が生まれるのです。
たとえば、お気に入りの皿をあえて重ねるのではなく一枚ずつ飾れば、インテリアになると同時に枚数を把握できます。
ほかにも、趣味に関するアイテムもお店のように展示するインテリアによって、視覚的にも楽しいというメリットがあるのです。
そのお店のような状態を維持しようと、片付けや掃除のモチベーションにつながり、部屋が散らかるリバウンド防止になるのです。
見せる収納をおしゃれにするコツ
見せる収納をおしゃれに仕上げるには、意識したいコツがあります。
必要な物を残し、それでいて散らかったように見せないために、心がけたい3つのポイントは次のとおりです。
コレクションは飾れる数だけを厳選する
終活の片付けで特に量が多い所有物と言われているものが、趣味に関するコレクションです。
人形や骨董品などの収集があると、どうしても物が多く収納したままになってしまいがちです。
そこで見せる収納にこだわり、本当にお気に入りであるコレクションを何点かのみ飾り、あとは必要以上に購入しないように注意しましょう。
骨董的価値があるものなら、終活として生前贈与を検討することをおすすめします。
せっかくの趣味のコレクションを常に見えるように展示すると、家にいるときの充足感も高まります。
飾る場所を決める
飾る場所をあらかじめ決めると、物が増え過ぎずにまとまった見せる収納のインテリアが完成します。
ポイントはその部屋の役割に合った物で統一することです。キッチンはお皿やコップなど、お気に入りのものをまとめて飾りましょう。
リビングにはお客様にも見せたくなるようなコレクションや、おきにいりの書籍などを決めた場所に置くスタイルがおすすめです。
無理に捨てない
見せる収納にこだわりすぎて、捨てることを徹底しすぎると処分したことに後悔してしまいがちです。
するとまた物が欲しくなり、片付けのリバウンドが起きてしまうのです。
それを防ぐには,無理に捨てないことが大切です。手放すことに迷いがあるのなら、処分するか迷っている物を入れる専用ボックスを用意しましょう。
そこから1年など期限を決めて保管し、定期的に処分できるものがないか確認してみてください。
すると、時間の経過によってやっぱり手放したいと考えられる日がやってきます。
まとめ
終活の片付けは時間をかけてじっくりと進めることが大切です。そのうえで、今本当に残したいものは何か、どんな空間なら快適に日々を過ごせるのか、考えていくことを大切にしましょう。
見せる収納は好きなものがいつでも見られるメリットがあり、物を増やす前に所有物を確認できるメリットがあります。
だからこそ、見せる収納を適度に取り入れて、生活空間を整えていってみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
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株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
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