「終活は退職してからゆっくりと進めればいい」
「終活に興味はあるけれど、何をすればいいかわからず始めていない」
このような方こそ、1日でも早く少しずつ終活をスタートしてみてはいかがでしょうか?
終活は何歳ではじめても早すぎることはありません。むしろ20代でも終活を始める人もおり、自分のこれからの人生のことも含めて、終活を通じて考えをまとめるきっかけになるのです。
この記事では終活をもっと始めればよかったと後悔する理由と、後悔しないために考えておきたいことをご紹介します。
早く終活を始めればよかったと感じる理由とは?
終活を始めた人の中には、もっと早くスタートすればよかったと後悔するケースが少なくありません。終活という言葉自体、ここ数年で有名になったばかりです。
しかし、終活はシニアになってから始めるという決まりもないのです。終活はどこまで決めるのか、その人の希望や環境でかかる時間が変わります。
次のような理由から、終活をもっと早くスタートすれば良かったと後悔することもあるのです。
体力が低下して思うように行動できなくなった
終活を早く始めればよかったと感じる理由の1つが、体力や気力の低下です。年齢を重ねるごとにどうしても体力は衰えてしまいます。
それゆえに、時間ができたから終活をはじめようとすると、体力的な問題から終活が長引いてしまうことが多いのです。進めたくても終活ができないという状況から、もっと体力があるうちにスタートすればよかったと後悔するのです。
経済面で不安が出てきた
終活は経済的な部分でも、今後のセカンドライフを計画的に過ごすことに役立ちます。終活では資産管理、遺産をどうするかなど、老後の資金について考えます。
今の自分の収入と支出を見直し、生活費をどうするか、終活に関する費用はどれくらい必要なのかを早い段階から見極めることで、老後の経済面での不安を解消していけるのです。
しかし、なかなか終活をスタートできずに資産管理が遅くなった結果、経済面で不安が出てくるケースもあります。終活はエンディングだけでなく、これからの日々を豊かに生きるための活動でもあります。
早めに資産管理をスタートし、自分自身の状況に気づけることが終活の魅力の1つです。
なかなか終活が終わらない
終活にかかる時間はその人によって違います。たとえば遺産相続についての手続きだけでも、周囲との話し合いがスムーズに進むとは限りません。
中には引っ越しを考えたり、土地を売却したりと、今ある資産をどうするか考えるだけでも時間がかかるもの。終活は数か月で終わらず数年単位の時間が必要になることがめずらしくありません。
だからこそ、なかなか終活が終わらずに不安になってしまう人もいるのです。
パートナーに先立たれて終活の必要性を感じた
終活をはじめればよかったと後悔する理由の1つが、パートナーに先立たれるという経験です。おふたりさまにとって、どちらかが先に亡くなることがほとんどです。
そのときに生前のうちにこれをしておけば良かった、死後の手続きが大変だったと後悔することもあるのです。
パートナーの遺品整理だけでも、一人ですべて対応するには体力的な負担があります。思い出の詰まった品々を片付けたり手放したりといったことは、精神的にもなかなか簡単に踏み切れないものです。
だからこそ、パートナーのことを考えて、早めに自分の身の回りを整えて、不要なものは手放し、資産管理などを進めておく重要性に気づくのです。
終活はいつから始めるべき?
終活はいつから始めても早すぎることはありません。できれば今進められることからはじめましょう。
たとえば、家にある物の整理は普段から進めておきたいことです。不要なものを手放せば生活スペースも増えるうえ、今後の無駄な買い物の防止になります。
また、家族に今の自分の意志を伝えることも終活の1つです。葬儀は家族葬が良い、お墓は新しく建てずに永代供養墓を探すなど、今の考えを共有しましょう。
40代から終活を初めても早すぎることはなく、終活を意識する年齢になってからはじめるよりも、自分がどんな生き方をしたいのか、老後にどのような不安が訪れそうなのかを考えて行動することがおすすめです。
終活はより豊かで楽しい日々を送るための活動です。自分のペースで終活を進められるように、ぜひ早いうちから後悔しないようにスタートしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
終活は葬儀やお墓などのエンディングの要望を叶える準備というイメージがあります。しかし、人生の最期をどう迎えたいのか叶えるためには、事前に今の暮らしを整えることが必要です。
自分のやりたいことをとことん楽しむためには、安定した環境とある程度の資産維持が大切です。だからこそ、終活はいつはじめても早すぎることはないのです。ぜひ今からでも自分ができる範囲で終活をはじめていきましょう。
投稿者プロフィール
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株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
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