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おひとりさまの万が一に備えて…ペットにかかる費用を計算しよう

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ペットは大切な家族であり、生活に楽しさや喜びをくれる欠かせない存在です。だからこそ、ペットが暮らす場所を守り、いざという病気のときには出来る限り治療を施せるよう、ペットにかかる平均的な費用を知っておきましょう。

近年ではペット保険も増えており、飼い主の経済的な負担を減らしながら手厚い保証を受けられるサービスがあります。この記事では知っておきたいペットの平均的な費用について、そしておひとりさまの急病などに備えたペット信託などをご紹介します。

急病・急逝に備えてペットにかかる費用を計算しよう

毎月ペットにかかる費用がどれくらいなのか、これからペットを飼おうと考えている方も、すでにペットと生活している方も、具体的な金額を把握していますか?

ペットの食費、トリマー代、医療費など、平均を知っておくうえで、ペットにかかる費用の2~3か月分を貯金しておくことが、飼い主がいざ面倒を見れなくなったときや急病に備えることにつながります。

また、ペットの病気は基本的に全額自己負担で医療費を支払います。そのため病気によって毎月数万円、10万円以上など、手術や投薬だけでもかなりの費用がかかります。

だからこそペットの健康と長寿のためにも、数か月分のペットにかかる費用を貯金しておきましょう。

さらに気を付けたいことは、おひとりさまの急病や急逝です。おひとりさまのご家庭はいざペットの面倒が見られない状況になったときに、代わりにペットをお世話してくれる人がすぐに見つからない可能性もあります。

また、ペットにかかる費用を負担してもらえないこともあり、ペットの面倒が資金難で見られないといったケースも十分に考えられるのです。

だからこそ、ペットにかかる費用を数年単位で計算したうえで、貯金のほか、ペット保険やペット信託など将来に備えた資金管理をしていきましょう。

毎月のペットにまつわる支出を把握し、数か月分の貯金、ペット信託や保険を活かそう。

ペットにかかる費用の計算方法

ペットにかかる毎月の費用の平均を見ていきましょう。ペットの種類や病歴、飼育環境によって毎月の飼育費は大きく変わります。

あくまで参考としてペットの毎月の費用を知ったうえで、どれくらい貯金したいのか、じっくりと考えていきましょう。

ペットにかかる毎月の費用の平均は?

ペットにかかる費用の中でも、犬は年間338,561円、猫は年間164,835円との調査結果が報告されています。

犬・猫それぞれについて、病気の治療費やフード代、トリミング料といった各項目にかかる費用を調べたところ、犬では338,561円(前年比110.4%)、猫では164,835円(前年比103.9%)と犬猫ともに昨年よりやや増加しました。

引用:アニコム損害保険株式会社

つまり、月額に換算すると犬は毎月約3万円、猫は毎月約1万5千円の飼育費がかかります。また、犬は体が大きい分食費が猫よりも高く、毎月トリミングが必要な犬種ならトリミング料だけでも毎月3,000円~1万円程度の費用がプラスされます。

ここから毎月の投薬、点滴、手術などの大きな出来事があれば、数万円以上がプラスされることもあります。

特に新型コロナウイルスの影響によって、ペットと一緒に過ごす時間が増えている影響もあり、ペットの飼育環境をより良いものにしようと、コロナウイルス感染拡大以前と比較しても毎月の平均費用は増加傾向にあります。

自分のペットの費用を計算してみよう

これまで平均をご紹介してきましたが、すでにペットを飼っているご家庭の場合は、実際にペットにまつわる費用を計算すると、さらに正確なペットにかかる費用が計算できます。

計算したい主な項目は次の通りです。

  • ご飯代
  • おやつ代
  • トリミング代
  • おもちゃ代
  • 医療費
  • 水道光熱費
  • ペットシッターや保育園の利用

項目別に計算しておくと、さらに毎月かかっている費用がわかりやすくなります。

おすすめはレシートを保存して、記録する方法だけでなく、クレジットカード決済などのキャッシュレスで支払うことで、支出の記録を簡単に残せること。

ついレシートを捨ててしまったときも、キャッシュレスなら記録がアプリやサイトに残るため、計算しやすいです。特に忘れてしまいやすいのは、水道光熱費です。もちろんいっしょに生活しているため、全額がペットのために使っているわけではありません。

しかし、飼い主が仕事や外出中に、ペットのためにクーラーや暖房を使っているご家庭がほとんどです。そのため、毎月の水道光熱費のうち2~3割をペットの飼育費用としてカウントしておきましょう。

近年はペットを一時的に預けるペット用の保育園なども登場しています。そのほかにもペットシッターを利用している方も多く、ペットにかかる費用は異なります。

実際に計算してみて、ご自身の収入と比較して減らした方がいざというときに、支払えないリスクを減らせると感じる場合は、おやつ代やおもちゃ代など出費を見直しやすいところから改善していきましょう。

ペット保険やペット信託で万が一に備えよう

ペットの飼育費用を2~3か月貯金したとしても、闘病が長引く場合や万が一ご自身が亡くなってしまうなど、ペットの面倒を見続けることができない可能性もあります。

そんなときに備えて、近年ではペットのための貯金だけでなくペット保健やペット信託を利用する方が増えています。

ペット信託とはペットにかかる飼育費を貯金した口座を用意し、飼い主が何らかの理由で面倒を見られなくなったとき、専門の里親に飼育を引き継いでもらうという方法です。

特におひとりさまのご家庭では、飼い主がペットの面倒を見られない状況になっても、近くに親や親戚がおらずお世話を任せられないケースも十分にあります。最悪ペットの面倒を見る人がいなければ、保健所に連れていかれるという悲しい事態も起きてしまいます。

だからこそ、将来に備えてペットの飼育費用を貯金するだけでなく、お世話をお任せできるサービスや知人を見つけておきましょう。

まとめ

ペットの安全、健康を維持するためには、毎月の費用を把握して備えておくことが大切です。そのうえで飼い主に何かあったときに、きちんと面倒を見てもらえるところ、貯金をペットのために使ってくれるところに依頼しておきましょう。

ペット保険やペット信託などの制度は、いざというときに金銭面でサポートしてくれたり、ペットのお世話を引き継いでくれたりと、便利なサービスが増えているため、ぜひ検討してはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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