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おひとりさまは在宅死を選べる?病院死との違いとは?

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独身の方だけでなく、パートナーに先立たれて一人暮らしをしている方を含めておひとりさまとしています。
おひとりさまは、もしもの時にすぐに頼れる人がそばにいない場合は、在宅死を希望したくても介護や治療を受けられないと諦めてしまう人もいます。

しかし、実はおひとりさまでもサービスを活用すれば、在宅死を叶えることが可能な場合も多いのです。この記事ではおひとりさまが在宅死を希望するときの注意点、そして病院死とのちがいをご紹介します。

おひとりさまの在宅死とは?

在宅死とは住み慣れたご自宅で最期を迎える方法です。在宅医療を受けることで、入院しなくても必要な治療を受けつつ穏やかに自宅で過ごすことができます。

しかし、おひとりさまは一人暮らしなので、緊急事態のときに気づいてもらえない、連絡がとれないといった不安もあります。実際のところ、おひとりさまは在宅での介護や治療がむずかしいからこそ、入院や介護施設への入居になることもあります。

おひとりさまの在宅死は、介護や手続きをしてくれる人を事前に決めておいたり、在宅医療を受けるために前もっての準備が必要となります。

おひとりさまが在宅死を選ぶときのポイント

結論としておひとりさまでも、在宅死を選ぶことはできます。

おひとりさまで安心して自宅で最期を過ごすには、心身がしっかりしているうちから在宅診療や介護について調べておき、自身で手続きが出来ない時の代理人を準備しておきましょう。

おさえておきたいポイントは次の3つです。

医療費の準備

在宅医療は訪問診療の場合、通常の通院よりも費用がかかります。また、介護保険ではまかなえない付き添いなどのサポートや訪問診療を受けた場合には、自費費用が多くかかります。

また、健康保険の高額療養費制度を活用すれば、月の負担はおさえることができるので調べておきましょう。年金受取額やその他の収入によって、高額療養費の基準金額は違いますが上限があります。

ほかにも、保険適用の訪問入浴、訪問介護などのサービス以外でも、無料の付き添いサービスがある自治体もあります。これらのサービスは地域によって違うので事前に自治体のサービス一覧などをもらっておきましょう。

参考:厚生労働省保険局

すぐに連絡や手続きをしてくれる人を決めておく

おひとりさまの在宅死を望むのなら、容体が急変したときにすぐ気づいてもらえるような見守りサービスを活用しましょう。

近年では家の中にセンサーを設置して、一定時間内に人が通らなければ自動で登録先にメールが届くサービスがあります。中には自宅まで訪問してくれるところもあるため、孤独死を防ぎ周囲に迷惑をかける心配がありません。

見守りサービスと合わせて、身元の引受や死後の事務を託す人を決めておきます。

包括あんしん協会の終活支援サービスのご案内 | 包括あんしん協会 (anshins.or.jp)

在宅死の希望をしっかりと意思表示する

年齢を重ねるうちに体力、思考力の低下により、自分の意志をはっきりと伝えられなくなる可能性があります。いざ在宅死を希望しても、本人の意志確認が出来ない場合は入院となってしまうケースがほとんどです。

ご自身が望む最期を迎えるには、事前に在宅死を望む旨を書面で書き記しておくこと、信頼できる人やサービス事業者に伝えて託しておきましょう。さらに、エンディングノートに気持ちや意向も書き記しておきましょう。

信頼できる人や相談相手が身近にいないときは、見守りサービスや死後の事務手続きを一貫して任せられる終活サービスに登録したり、おひとりさま終活士に相談することをおすすめします。

在宅死と病院死のちがい

在宅死と病院死の違い

在宅死は人生の最期に向けて、ご自身が好きなもの、住み慣れて安心できる自宅、プライベートが確保された環境で過ごせること。

病院のベッドではなく最期はご自宅でゆったりと過ごせます。その代わりに考えておきたいことが、急変のときにすぐに発見してもらえないリスクがあることと、治療方法が限られていること。

近年おひとりさまの孤独死が問題視されているように、近くに知人や家族がいない環境は発見が遅れるなどの危険性があります。

それに対して、おひとりさまの病院死は常にプロの医療者が近くにいること。在宅では看護師や訪問の診療医にすぐ来てほしいと思っても、移動などで早くても30分程度はかかります。

特に持病があって、痛みや不快への恐怖が強い人は、病院や緩和ケア病棟で、すぐに医療従事者からのケアを受けられるところにいた方が、精神的に落ち着くという人もいます。

まとめ

おひとりさまにとって、最期の時までご自宅で過ごすことは困難であることが少なくありません。近年は介護や看護を訪問で受けられるサービスや、医療費を軽減してくれる制度もさまざまあります。

体調を崩してから手続きをすることは、体力的な負担が大きいです。ぜひできるだけ早く、在宅死を希望するのであれば、病後も在宅で過ごせるような環境を作っていきましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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