おひとりさまは1人で過ごす時間がどうしても長くなりがちです。しかし、長い間1人で過ごすことは会話量が低下し、認知症のリスクがアップするなど健康に影響が出てしまう可能性があります。
そこで考えたいのが、脳の刺激につながる生きがいを見つけること。年齢を重ねてもいきいきとした毎日を送れるように、今一度自分が何を楽しみたいのか、何なら熱中できるのか、生きがいを探してみてはいかがでしょうか。
おひとりさまは生きがいを見つけよう
おひとりさまは生きがいを見つけることで、シニアライフをより充実させられます。
特に65歳以上の高齢者の方は、毎日電話やメールを使ってコミュニケーションをとっている人が多い中、おひとりさまだとその確率が下がります。
定年退職後に社会的に孤立状態になってしまう人も少なくありません。その結果、認知症や孤独死などにつながることもあります。
だからこそ、自分が積極的に取り組める生きがいを見つけて、そこから交流を広げていってみてはいかがでしょうか。
おひとりさまの生きがいがない原因
生きがいと言っても、これまで仕事に打ち込んできたおひとりさまが多く、いざ仕事以外で生きがいを見つけることは簡単ではありません。
また、生きがいがないことは、ほかにもいろいろな原因が考えられるのです。毎日をなんとなく過ごしてしまっていると危機感がある人は、なぜ熱中できるものがないのかその原因を探してみましょう。
何が好きだったのかわからない
退職後に時間ができても、何をしていいのかわからないという人は少なくありません。仕事に打ち込んだ生活が長く続いた中、改めて自分の趣味が何か、子供の頃何かが好きだったのか思い出せないことで、本当にやりたいことに気付いていない可能性があります。
まずは、過去に熱中していたものを思い出してみましょう。そこからセカンドライフで取り組める生きがいが見つかるかもしれません。
体力的金銭的な不安
生きがいを見つけたくても、もともとの生活基盤が不安定な状態だと趣味などに打ち込めないものです。
特に体力的な不安や金銭的な不安定さは、そればかりに気をとられてしまって生活にゆとりがなくなってしまいます。
体力的な不安は日常的な運動で少しずつ解消していけます。過度な筋トレやジョギングの必要はなく、毎日散歩したり家でストレッチしたりと、体を動かす習慣をつけるだけでも体力がつき、気持ちまで前向きになっていきます。
金銭的な不安は支出の見直しや定期預金など、今の収支をもとに生活環境を見直すだけでも、収入が変わらなくても生活を楽にできる可能性は十分にあります。
孤立気味の生活で刺激がない
おひとりさまは1人でいる時間が長くなり、仕事などで外に出る機会が少ないと自然と孤立気味になってしまいます。
1人でいることは他人から受ける刺激が少なく、新しい興味がわいたりやってみたいといった気持ちが出てきたりするタイミングが少ないです。
ほかの人の影響を受けて、自分の生きがいが見つかることも。それゆえに、積極的に新しいコミュニティに参加できるように外出する機会を増やしていきましょう。
おひとりさまの生きがいの見つけ方
おひとりさまの生きがいを見つけるには、具体的にどのようなことをはじめてみたらいいのでしょうか?
生きがいを見つけて毎日をさらに楽しく生きるために、今の生活を見直してできることから取り組んでいきましょう。
これまでにない新しい挑戦をはじめる
生きがいを見つける一番のきっかけは、これまでにないことにも興味のある事から挑戦してみましょう。
資格取得やスポーツなど、新しいジャンルに挑戦することで今まで気付かなかった楽しみを経験できる可能性があります。
シニアのスポーツ選手がよく話題になっているように、何歳から新しいことをはじめても出来る事は意外とたくさんあります。
学生時代に挑戦してみたかったこと、好きな事を思い出して、思い切ってはじめてみてはいかがでしょうか。
シニア向けの仕事をはじめてみる
シニア向けの仕事に登録し、無理のない範囲で働くことが刺激になります。また、ボランティアなど地域に貢献する活動は、自分自身の気持ちも豊かになり周りを助けられます。
シニア向けの仕事は1日だけの単発や短時間勤務が可能な仕事なども多いので、ご自身の体力の範囲内で続けられます。市町村によるシルバー人材センターに登録し、自分のこれまでの経験や持っている技術を活かした仕事が見つかることもあります。
収入も得られると同時に運動につながるため、健康維持にも役立ちます。
老人ホームの入所で新しい生きがいが見つかることもある
老人ホームに入所して仲間を作ることも、生きがいを見つけるきっかけになります。老人ホームでは毎日いろいろなレクリエーションがあり、新しい趣味や好きなものを発見できる可能性があります。
おひとりさまは孤独死問題や、亡くなったあとの住居問題などがありますが、ある程度年齢を重ねたら元気なうちから入所出来る施設もありますので、見学に行ってみたり、体験ステイをしてみたりして将来の準備を進めることもお勧めす。
一人暮らしが続いているおひとりさまは、老人ホームに入ることで人との関わりや、看護や看病などのサポートもあり安心できる日々を送れます。なかなか地域活動や新しいコミュニティーに入りづらいという方は、老人ホームの入所も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
おひとりさまにとって、生きがいを見つけることはセカンドライフを豊かにすることにつながります。
年齢だからという理由で諦めずに、毎日を楽しく過ごせる事や安心できる環境を探したり、好きな事を書きだしてみたり、熱中できるものを探してみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
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株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
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