シニアの貧血が起きる原因は複数あり、場合によってはほかの病気が隠れている可能性があります。
だからこそシニアの貧血は普段から意識しておきたいことです。食事やサプリで補うなど、普段から貧血対策をしましょう。
この記事では高齢者の貧血のリスクと、予防につながる食材、サプリについてご紹介します。
高齢者の貧血は気づきにくい
高齢者の貧血は気づきにくいと言われています。その理由とは貧血で起きる倦怠感、疲れやすいといった症状は、加齢によっても引き起こされるため。
以前よりも体力が衰えたと感じていると、貧血によるだるさと見分けがつかずに放置してしまいがちなのです。また、貧血によっては食欲不振や胸痛、さらには物忘れといった高齢者にとって気をつけたい症状が出ることにつながります。
貧血を起こしていることに気づかないうちに悪化した結果、実は思わぬ病気が隠れている可能性も十分にあるのです。だからこそ加齢による体力低下だとむやみに判断しないで、定期的な血液検査によるチェックや、普段から意識して鉄分を補給するといった健康的な生活が大切なのです。
高齢者の貧血による健康リスク
高齢者の貧血は、単純に体調への変化だけでなく次のようなリスクがあります。
貧血が直接的に命を奪うような重病につながらなくとも、貧血が起きる状態を放置することはいずれ健康を害する危険性があると考えておきましょう。
ふらつきやめまいによる転倒
貧血による症状のひとつが、めまいやふらつきです。貧血によって赤血球やヘモグロビンの濃度が低下すると、めまいなどの視界不良につながってしまうのです。
突然のめまい、ふらつきが原因で転倒した結果、大けがや骨折を引き起こす可能性があります。特にこわいのは、階段や玄関といった段差があるところでの転倒です。
特におひとりさまは家族が近くにいない結果、発見が遅れてしまうリスクも十分に起こりえるのです。また外出中のめまいやふらつきで転倒するといった危険もあります。
高齢者は転倒をきっかけに骨折し、そのまま体調を崩して寝たきりになるリスクもあります。特に骨密度が低下している人にとって、転倒はその後の健康寿命に大きく影響します。
だるさや微熱などの日常生活の不安
貧血が続くとだるさや体力の低下、微熱といったさまざまな不調が出てしまいます。しかし、年齢によるものだと放置しやすく、そのまま原因がわからないまま調子の悪い日が続く結果になることもあります。
本来であれば毎日楽しく外出したり、趣味に意欲的に取り組めたりする元気があっても、貧血だと自覚がないままでいれば年齢による不調だからとやりたいことを諦める必要が出てくる可能性も考えられます。
シニアだからこそ自分のために時間を使って、趣味ややりたいこと、第二の仕事を楽しみたいものです。貧血に気づき、きちんと対策することでセカンドライフを充実させましょう。
シニアの貧血が危険な2つのケース
貧血が起きている原因は、次のような病気が隠れている可能性もあります。
慢性炎症性疾患で貧血を起こしている
膠原病、リウマチ、悪性腫瘍などの慢性的な炎症が起きる病気があると、血液がうまく作れなくなりそのまま貧血を引き起こすケースがあります。
特に関節リウマチや悪性腫瘍などは、年齢を重ねるごとにリスクが高まるものです。普段から健康診断を受けるなどして、気になる症状があれば早めに治療しましょう。
消化器官の病気による貧血
胃潰瘍や胃がん、大腸がんなどの胃腸の不調から、消化器官から慢性的な出血が続いて貧血を起こすケースがあります。特にシニアの貧血は、気づかないうちに病気が進行していて、その結果貧血を起こしていた例がめずらしくありません。
貧血の症状が見られたら放置しないで、しっかりと検査を受けましょう。
高齢者におすすめの貧血予防食材・サプリ
高齢者による貧血対策は、できる範囲で食材やサプリを活用していきましょう。
自宅で意識してとりたい食材とサプリをご紹介します。
ほうれん草などの青菜類
ほうれん草などの青菜類は鉄分が豊富です。さらにビタミン、食物繊維など、とりたい栄養素がたくさん入っています。ほうれん草のおひたしなど、できるだけ副菜として添えましょう。
もし野菜を毎日とることがむずかしければ、青汁なども鉄分やビタミンが豊富で飲み物として手軽に摂取できます。
カツオ、マグロなどの赤身の魚
カツオやマグロなどの赤身には鉄分が豊富に含まれています。肉類は食べづらくても、魚類であればやわらかく食べやすいといったシニアの方にもおすすめです。
カツオのたたきやマグロの刺身、そのほかにカツオをつかったツナ缶なども、鉄分を摂取できます。
ヘム鉄+ビタミンB12のサプリ
食べ物だけでは鉄分を補うことがむずかしいです。そこで、鉄分のサプリメントをとりましょう。おすすめはヘム鉄といっしょに鉄分の吸収率を高めるビタミンB12のサプリです。
ヘム鉄単品だけでなく、いっしょにとることで効率的に鉄分を摂取しましょう。ヘム鉄とビタミンB12がいっしょになっているサプリメントもあるほか、ラムネやグミのように食べられるサプリメントも登場しています。
おやつ代わりに毎日の習慣にして、貧血対策をしていきましょう。
まとめ
貧血はシニアにとって気をつけたい病気が隠れている可能性もあります。気づきにくい症状だからこそ、普段から健康診断を受けたり、体調の変化があれば早めに診察してもらったりしましょう。
普段から貧血対策になる食生活を心がけることも大切です。
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会 理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
おひとりさま終活士
終活アドバイザー
不動産後見アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのライフシフトナビゲーター。
5000人超の保険コンサルティング実務経験から「お金、心、身体」のトータルサポートが必然だと実感しています。100年人生を生き抜く時代。
人生の終焉に自分の願う最後の言葉が残せるように笑顔と実現力を引き出すためのあなたの一生涯サポーターとして活動しています。
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