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おひとりさま高齢者が気をつけたい!認知症の症状・自宅でできる予防法5選

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年齢を重ねると、誰もが認知症になってしまう可能性があります。しかし、認知症とは無縁で、天寿を全うするまで自分の意思で元気に行動できる方も多くいます。

認知症は早めに対策をとっておくことで、発症リスクを下げられます。そのため、認知症予防に早めに取り組んで健康寿命を延ばしていきましょう。

この記事では認知症リスクが高いと言われるおひとりさまの理由、そして症状や予防についてご紹介します。

おひとりさまの認知症リスクが高い理由

認知症は誰もが発症する可能性があり、早い段階では60代から認知症だと診断を受ける方もいます。認知症はめずらしい病気ではないからこそ、しっかりと早いうちから対策することが求められます。

認知症を発症する原因は、記憶を司っている脳の海馬の神経細胞の萎縮により、物忘れの症状が進んでしまうことで起こります。判断力や理解力が低下し、新しい出来事を覚えられなくなってしまいます。

認知症を引き起こす原因が、新しい刺激がなく脳の海馬を使う機会が減ってしまうことが理由の1つです。一人暮らしをしているおひとりさまは、家族で暮らしている方とくらべてどうしても会話量が少ないです。

人間関係の変化も起こりづらく、特に家にいる時間が長いおひとりさまは、気付かないうちに脳の働きが衰え、認知症につながってしまうのです。

おひとりさまの認知症はまわりが気付かずに重症化していることもあり、お金の管理ができずにカードや通帳の紛失、そして必要な医療や介護サービスを受けられないといった事態になることも。

おひとりさまだからこそ、認知症とは何かを知っておき、今できる予防法を取り入れていきましょう。

認知症の症状とは?

認知症の代表的な症状は、大きく分けて次の3つです。

  • 記憶力の低下…数分前に言われたことを忘れる・過去の出来事を思い出せない
  • 理解力・判断力の低下…車の運転中のミス・書類手続きやATMの操作を忘れる
  • 心理的な変化…怒りっぽい・抑うつ状態・不安になりやすい

加齢によっても物忘れをしてしまうことがありますが、認知症との大きな違いは忘れっぽくなっている現状をきちんと理解できている点です。さらに進行度はとてもゆるやかで、認知症のようにどんどん症状が進むことはまれです。

認知症は予防や治療を受けないと、数分前に見た、聞いたものをまったく思い出せないなど、出来事そのものを長く記憶できない重症の状態になってしまうこともあります。家族の名前を忘れてしまったり、講座情報や暗証番号がわからなかったりと、生活に直接影響が出る事態になることも起こり得ます。

おひとりさまが自宅でできる認知症予防

おひとりさまだからこそ、ご自身の生活や財産を守るために普段から認知症予防を意識することをおすすめします。

認知症予防は何歳ではじめても早すぎることはありません。意識的に頭の体操をしたり運動を取り入れたりして、脳に刺激を与えていきましょう。

出来事を思い出しながら日記をつける

認知症の訓練として、日記をつける治療法があります。日記をつけることはその日の出来事、過去にあったことを思い出す作業であり、脳の記憶を司る海馬の刺激になります。

また、日記を書きながらその出来事に対して感じた感情、まわりにいた人の名前や食べ物の種類など、物事を詳細に思い出すと、さらに記憶力向上の訓練につながります。

シンプルですが毎日日記をつけることは、記憶の維持になり手を動かす作業が認知症予防に役立つため、ぜひ日記をはじめてみましょう。

朝のラジオ体操

年齢を重ねるとどうしても体力や筋力が落ちてしまい、運動量が減りがちです。すると脳へ新鮮な酸素や栄養が届きにくくなり、認知症リスクが高まる原因につながります。

そこで程よく続けられる運動法が朝のラジオ体操です。ラジオ体操はしっかりと朝日を体に浴びることができる屋外や、窓際がおすすめです。毎日同じ時間帯に日光を浴びることで自律神経が整い、朝にすっきりと目覚めて夜に寝るリズムが作れます。

また、ラジオ体操は全身運動で適度に脳へ酸素や栄養を送れます。ラジオ体操は座りながらでも体を動かす方法があるため、立ったままでいることが難しい方でも無理なく続けられます。

一人しりとり

一人しりとりは言葉を思い出して、次の言葉につなげていくという記憶力が重要になる遊びです。場所を選ばずできるため、テレビのCM中や電車、バスなどの移動中に頭の中でしりとりをしてみましょう。

しりとりのために覚えている単語を思い出す作業が、脳の海馬にとって適度な刺激になります。認知症は言葉を忘れてしまいやすいので、しりとりで語彙を忘れないように訓練しましょう。

手芸など手指を使う趣味を続ける

認知症対策は、手指を動かす繊細な作業が役立ちます。指先を動かす作業は神経を通じて脳への刺激になります。特に手芸などの細かい作業がおすすめです。

ほかにも絵を描く、ガーデニングといった、手をよく動かす趣味は脳に刺激を与えられる趣味です。テレビを見たり読書をしたりと、受動的な趣味だけでなく、作品を生み出すなど自主的に行動する趣味があると、達成感にもつながるため、認知症予防につながります。

飲酒・喫煙を最低限にする

認知症を進行させてしまう原因の1つが、飲酒や喫煙による動脈硬化です。動脈硬化で脳周辺の血管がもろくなったり狭まったりすると、栄養や酸素が届きにくくなり思考力の低下になります。

また、脳梗塞など重大な病気を発症する原因にもなるため、できるだけ休肝日を設けるなどして、血管への負担を減らしましょう。

ほかにも喫煙によるニコチンは血管を収縮させてしまうなど、認知症や病気につながるので禁煙外来に通う、喫煙に変わるストレス発散方法を見つけるといった工夫が大切です。

まとめ

おひとりさまの高齢者は、人との会話が減ってしまい脳への刺激不足から、認知症が進みやすいと言われています。

特に家にいる時間が長くなるほど、日光を浴びる時間も減り、自律神経の乱れや体内時計が整わないなどのリスクもあります。認知症予防として、日記をつけたりしりとりをしたりと、思い出す作業を普段から意識して行っていきましょう。

また、ラジオ体操程度の軽度な運動も、脳に酸素や栄養を届ける大切な刺激です。無理のない範囲で、日常シーンに認知症予防となる行動を取り入れて健康寿命を延ばしましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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