おひとりさま終活

金を相続するときの注意点!メリットとデメリットとは?

更新日:

金は相続する際に、相続税の対象になるため金額に注意が必要です。

特に価値が毎日変わるものだからこそ、相続税の条件を把握し計画的に相続する道を検討していきましょう。

終活で金を相続したいと考えている方はもちろん、これから金を相続する予定がある人もぜひチェックしてください。

金は相続税の対象になる

金は相続税の対象となっているため、金を相続した場合は「相続財産」として計上する必要があります。

この相続財産は一定額以上だと相続税の支払いが発生します。相続税は「被相続人が所有する全ての財産に課せられる税金」です。

これは相続税法第2条「相続税の課税財産の範囲」にて、

「(相続税の課税財産の範囲)
第二条 第一条の三第一項第一号又は第二号の規定に該当する者については、その者が相続又は遺贈により取得した財産の全部に対し、相続税を課する。
2 第一条の三第一項第三号又は第四号の規定に該当する者については、その者が相続又は遺贈により取得した財産でこの法律の施行地にあるものに対し、相続税を課する。」

引用:e-Gov法令検索

上記のように記載されています。

たとえ物でもそのまま相続税の対象となります。

相続税は基礎控除額内であれば発生しません。

この基礎控除額を求める計算式は

3,000万円+600万円×法定相続人の数

で計算ができます。

ただし配偶者の場合は税額が軽減される特例もあります。相続税額の算出方法の詳細は、下記の国税庁のページでご確認ください。

参照:国税庁

相続税の対象になる金の種類

  • インゴット(ゴールドバー)
  • 金貨
  • 純金積立
  • ジュエリー
    など

相続税の対象になる金の種類は、主に上記のとおりです。

ただし、仏像や仏具は非課税です。日常的に礼拝している物品は、金を使っていても財産の扱いにはならないのです。

だからと言って税金対策のために、金を仏像にしてしまうことは、日常的に使用していた仏具の扱いにはなりません。もともと仏具として購入し、長く使用していたものが非課税対象となるのです。

金を相続財産にするメリット

金を相続財産にすることは、現金とは違うメリットがあります。

価値が安定している

金は実物資産としての価値がとても安定しているところが魅力です。金は希少性が高く、長期保存が可能です。

それでいて、金は資源だからこそいつかはなくなってしまうもの。今から大きく価値が下がることは少ないのです。

特に戦争などの世界の混乱が起きると、金の価格が上昇するという「有事の金」の言葉も有名です。

金はたとえ日本円の価値が下がっても、金そのものの価値は上がると考えられており、資産の相続におすすめです。

インフレの影響を受けづらい

近年日本では物価上昇やインフレが問題になっています。現金の価値が下がってきている中で、インフレの影響を受けづらく、インフレに負けない強い資産としてもおすすめです。

現金や預金は資産が目減りしていきますが、金は物だからこそインフレによって価値が自然と上昇するのです。

そのため金による相続はインフレ対策になり、資産価値が下がりづらいメリットにつながります。

遺産分割しやすい

金は多少変動するものの、毎日市場に基づいた価格がはっきりと決まっています。さらに買取業者によってすぐに買取してもらえるため、不動産のように現金化や価値が判明するまでにかかる時間が少ないのです。

だからこそ、遺産分配も平等に行いやすく、小さな単位のメダルやインゴット(金の延べ棒)を複数保有しておけば、より簡単に相続できるのです。

金を相続するデメリットと注意点

金の相続はメリットもあれば、知っておきたいデメリットもあります。

一度に大量に相続すると相続税が高額になる

金の相続は一度に行うと、相続税が高額になります。この相続税を支払うのは、相続した本人のため経済的な負担が一気に大きくなってしまうのです。

また、価格変動もあり最悪の場合、物価下落のデフレが続けば金の価格も下がりかねません。相続するタイミングを誤ると、せっかくの金の価値が大幅に下がるため十分注意しましょう。

売買手数料がある

金はグラムごとの価値だけでなく、売却する際の手数料が発生します。
この金地金の手数料は業者によって違いがありますが、たとえば100万円分の金に対して1~2%の手数料の支払いが必要になります。

すると小口の金資産を何度も相続していると、その分手数料がかさんでしまうリスクがあるのです。相続税と売買手数料を比較したうえで、生前贈与するのならどのタイミングがいいか検討することをおすすめします。

まとめ

金の相続はメリットもあれば、手数料や相続税などの経済的な負担もあります。また、金の価値が必ずしも今後安定するとは限りません。

そのため、金を将来的に子どもたちに譲りたいと考えている方や、資産管理として売却するタイミングをうかがっている方は要注意です。

金の日々の価値の変動だけに限らず、金の手数料や相続税を計算することも大切です。相続に関する金の取り扱いでわからないことがあれば、税理士や相続のプロに相談することも考えましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

-おひとりさま終活

Copyright© 株式会社ウィッシュレーン , 2024 AllRights Reserved.