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おふたりさまの看取り介護を考えてみましょう。主な流れや注意点とは?

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看取り看護とは、加齢や病気によって最期のときが近い方に対して介護をすることです。肉体、精神的な苦しみをできるだけ緩和して、家族との時間を大切にすることが目的です。

そんな看取り看護の中でも、近年増えていることがご夫婦やパートナーの介護です。この記事では、看取り介護とは何か、看取り介護のポイントとともにご紹介します。

おふたりさまの看取りを考えよう

おふたりさまにとって、いつかはどちらかが先に人生を全うし、一人で暮らすときが来ます。

しかし、少しでも後悔を残さないように最期のときまで看取り介護を行うことで、患者本人も穏やかな余生になります。そして、残されるパートナーも、最期まで患者と一緒にいる時間を設けられることで、少しでも後悔を減らせるのです。

おふたりさまにとって、看取り介護はいつか訪れること。それゆえに早いうちから、どのような介護を望むのか、それぞれの考えをしっかりと伝えておきましょう。

看取り介護の主な流れ

看取り介護の流れは、場所によって多少の違いはあるものの基本的な流れは同じです。

  • 入所期…看取りに対応している施設に入居する際は本人、家族の希望をヒアリングして入所時期を決定
  • 安定期…入所後しばらくして落ち着いた頃に改めてご自身の最期を迎えられる準備を進める
  • 不安定期…体調不良、食欲低下などの衰弱が進んでいる段階
  • 終末期…回復が見込めない状況で最期に家族や知人と過ごす時間などを考える時期
  • 看取りのあと…看取りのあとは家族でゆっくりと過ごす最後の時間。葬儀会社に連絡をして手続きを進める。

看取り介護は、もう治療の施しようがないと判断された病気、病状に対して、看取りができる施設に入所するか、自宅で介護する方法のどちらかを選びます。

看取り介護に対応しているところは、特別養護老人ホーム、グループホームなどがあります。ほかにも、高齢者向けの住宅なども、安らかに最期を迎えるための設備があったり、病院との連携をとっていたりするところがあります。

近年は最期のときをおだやかに迎えるために作られた、ホスピスも増えています。

おふたりさまの看取り介護の平均費用

看取り介護にかかる費用は、入所する施設によって異なります。

一例として特別養護老人ホームに入所する場合は、毎月の利用料が中心です。

要介護度でも多少の費用の違いがあり、月額利用料のほかに家賃にあたる居住費、食費があります。

学研による特別養護老人ホームの平均費用は、次の通りです。

介護度多床室・従来型個室ユニット型個室・ユニット型準個室
要介護117,190円19,560円
要介護219,230円21,600円
要介護321,360円23,790円
要介護423,400円25,860円
要介護525,410円27,870円
引用:学研

居室タイプ費用
多床室25,650円
従来型個室35,130円
ユニット型準個室50,040円
ユニット型個室60,180円
引用:学研

合わせて最低でも5万円前後に、食費、もろもろの消耗品、場合によっては治療に関わる費用も月によって変動します。

<h2>事前に準備したい看取り介護のポイント</h2>

看取り介護をするにあたって、早めに準備したいポイントがあります。

要介護認定の審査を受ける

要介護度によって、援助してもらえる費用やサービスが変わります。まずは事前に要介護認定を受けた人も、病状が変わったことをきっかけに審査を再び受けましょう。

ちなみに要介護認定は認められた度によって、保険の限度額が変わります。初回認定から6か月が有効期限にはなっているものの、容態の変化があれば期限に関係なく早めに申請しても問題ありません。

まずはケアマネージャーや担当医などに相談してみましょう。

かかりつけ医とケアマネージャーを決める

在宅で看取り介護をする場合は、できるだけ早くかかりつけ医とケアマネージャーを決めましょう。最期までケアをしてくれるプロと交流を深めることで、安心して任せられます。

かかりつけ医は病院が自宅に訪問してくれる医者を紹介してくれるケースも多いですが、もともと通っている地域の診療所があれば、訪問を依頼できる可能性があるため相談しましょう。

介護施設やホスピスを利用するのか考える

看取り介護と言えば在宅をイメージする人も多くいます。しかし、在宅だけではできる治療が限られており、家族による24時間の介護の心身の負担が大きいことが難点です。

特別養護老人ホームへ入所するのか決めましょう。

場合によっては老人ホームとの入居と、在宅で過ごす時期を交互にするといったスタイルも、対応しているところがあります。患者本人はもちろん、家族の負担を考えたうえでバランスのとれた緩和ケアを目指しましょう。

まとめ

緩和ケアはがんや加齢などで、快復が困難だと判断された患者が最期まで少しでも穏やかに過ごせるようにケアすることです。

緩和ケアは場所によって受けられる内容がちがうため、患者本人や家族が望む形に近い方法を選びましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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