終活

おふたりさまが一人になってからの生活は?看取り後に準備したいポイント

更新日:

おふたりさまにとって、いつかパートナーが先立つと最後は独りになります。

独りの生活に変わるからこそ、その後の人生のために準備したいポイントがいくつかあります。この記事では、おひとりさまになったら考えたいこと、やった方がいいポイントを解説するため、ぜひ参考にしてください。

看取った後のおひとりさま生活を考えよう

看取ったあとは、おひとりさまでの生活がスタートします。パートナーの死を悼み、なかなか前を向くことはつらいもの。

しかし、生活は続いていくからこそ、前もって考えておきたいことがいくつかあります。特に住環境や経済的な部分は、将来どちらかが先に亡くなったとしても、問題なく維持できるか考えておきましょう。

そのために、どんなことを進めればいいのか事前に把握し、できる手続きを進めておくことがとても大切です。

おひとりさまになってからの遺品整理

パートナーが亡くなったあとに、考えたいことが遺品整理です。もしおひとりさまになって、引っ越しを考える場合も、パートナーの遺品が大量に手元にある状態では引っ越すことも困難です。

生前のうちに、お互い不要なものを処分し、すっきりとした持ち物で生活できないか捨て活をはじめてみてはいかがでしょうか。それでもパートナーの私物は決して少なくない量が残ります。

新生活をはじめるにあたって、遺品整理を少しずつはじめましょう。もし体力的、精神的に厳しいようであれば、遺品整理をしてくれる業者に依頼する方法もおすすめです。

価値のあるものはそのまま買い取ってもらい、不要なものは処分してもらえるため、体力的に遺品整理が厳しい人も安心です。ただし、遺品の量によって処分費用は変わります。

たとえば一室丸ごと遺品整理のうえ、買取や処分などをすべて任せる場合は、10万円前後の費用がかかることもあります。そのため、遺品整理などの片付けに備えて、事前に費用を貯金しておくと安心です。

おひとりさまの住まいを見直そう

遺品整理が済んだら、おひとりさまのこれからの住まいを考えることも大切です。たとえば2人で今まで一軒家で暮らしていたものの、おひとりさまになってからは家が広すぎる、維持管理がむずかしいと悩む人もいます。

それゆえに、あえて一軒家を売却して賃貸に移住するおひとりさまもいます。また、ほかの人と交流する方法として、介護施設への入居や高齢者向け住居に引っ越すことも可能です。

おひとりさまになったら見守りサービスを活用しよう

もちろんそのまま今の住居に暮らし続ける道を選ぶ人も多いです。その場合、考えたいことが緊急時にすぐに対応してもらえる知人やサービスを利用することです。

特におひとりさまによる孤独死は、今年々増加して社会問題になりつつあります。そこで、近年注目されているのが、メールや家の中にセンサーを設置するといった見守りサービスです。

たとえば、サービスから送られてきたメールに一定期間返信しないと、警備会社や専任のスタッフが自宅まで訪問してくれるなど、孤独死を防ぐための対策ができます。また、遠方に家族が暮らしている場合は、廊下やトイレの近くなど、毎日通る道にセンサーを設置して、そこを通れば自動で家族に通知が届くといった、手軽なサービスもあります。

また、民間のサービスではなく行政サービスで見守り訪問や見守り機器を無料や格安で提供している場合もあります。ただし、住まいの地域や地域の特性によってさまざまですので、問いあわせてみましょう。

どちらもおひとりさまになったからこそ、ご自身の健康維持や安全のために考えたい方法です。

おひとりさまの老後資金の積み立てを早めに始めよう

おひとりさまになる前に、しっかりと考えておきたいことが老後資金です。おひとりさまになることは、これまで受け取っていた年金も減少します。

パートナーを亡くした場合の遺族年金についても合わせて調べてみましょう。

  • 国民年金の被保険者
  • 老齢基礎年金の受給者
  • 保険料納付済み、免除期間の合算対象が25年以上ある
  • 国民年金の被保険者で60~65歳未満で日本国内に住所がある人

上記のいずれかの条件を満たす方が亡くなると、遺族基礎年金の受給要件を満たします。

ただし、65歳以降は老齢厚生年金が優先されて、遺族厚生年金はその差額を受給する方法です。合わせて受け取れますが、保険の支払い期間、金額などによっても、毎月の受給額は変わります。

そのほか年金だけでなく、近年では老後に支給されるための積み立てを利用するなど、資産形成をはじめる人も増えています。年金に頼らずに安定した収入が得られるため、早いうちから検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

おふたりさまも年齢を重ねるうちに、いつか1人になるときが来ます。残された1人が人生を全うするために、生前のうちからしっかりとできる準備を進めておきましょう。

特に資金の生涯収支の把握と見直し、住環境については早めに決めておきたいポイントです。おひとりさまになって、生活資金に困り生活ができないといった破綻を防ぐために、ぜひ生活環境を確認見直し、新たに人生設計をしてみる事をお勧めします。

ライフプラン・住まい相談無料です。ご相談の予約はお問い合わせから

投稿者プロフィール

土屋 福美子
土屋 福美子
一般社団法人 包括あんしん協会 理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
おひとりさま終活士
終活アドバイザー
不動産後見アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのライフシフトナビゲーター。
5000人超の保険コンサルティング実務経験から「お金、心、身体」のトータルサポートが必然だと実感しています。100年人生を生き抜く時代。
人生の終焉に自分の願う最後の言葉が残せるように笑顔と実現力を引き出すためのあなたの一生涯サポーターとして活動しています。

-終活

Copyright© 株式会社ウィッシュレーン , 2024 AllRights Reserved.