生活スタイルが多様化しているように、結婚や子供を持つ持たないの選択も自由になっています。
その中で子供を産まずに2人で生きる夫婦のことは、DINKsと呼ばれるようになりました。しかし、2人で生涯暮らすという事を早いうちからイメージしたり、健康や財産管理についても合わせて考えておきたいもの。
おふたりさまとして、知っておきたいDINKsだからこそ、備えるポイントをご紹介します。
DINKsとは?
DINKs(ディンクス)は、子供を持たずに2人で生活する夫婦のことを言います。近年は2人で人生を歩む事を望む人や、様々な事情で子供を持たない道を選択する夫婦が増えています。
DINKsは、子育てにかける時間や子供にお金がかからない分、同じ世帯収入でも経済的にゆとりが出る方もいます。
独身生活に近い経済力で生活を実現したい場合や、将来自分たちの時間を大切にしたい夫婦が選択しています。
また、夫婦とも仕事に打ち込めるため、キャリアアップを目指していけます。
しかし、DINKsの道を選ぶ夫婦の間で考えておきたい問題が、シニアになってからの生活です。頼れる親族がいない、または親族自身も病気になっていたり、認知症になっていたりで、病気やいざというときに力を借りれない環境になってしまう事は意外と多いのです。
DINKsだからこそ、しっかりとおふたりの終活を含めた将来の人生設計をしましょう。
DINKsが考えたいおふたりさま終活のポイント
DINKsは早いうちから老後に備えることが大切。子育て世帯と比較して、経済的な余裕が生まれやすいものの、お金では解決できない問題が待ち受けている可能性があります。
特に突然の介護や認知症の問題など、おふたりさまは将来に向けて考えて備えておきたい事があります。
介護が必要になった時に頼れるサービスを探す
夫婦のうち片方の介護が必要になったとき、パートナーはどうやって生活を維持するか考えることが大切です。
介護生活を自宅で送る選択をするのなら、信頼できる訪問介護サービスや訪問医療の先生を決めておきましょう。
また、介護施設探しも体力や気力がなくてなかなか検討できなくなることが珍しくありません。
そんな状況で、介護に追われて自身の生活との両立ができず、共倒れになってしまう事態も起こりえます。
だからこそ気力、体力があり動けるうちに、住まいの地域の利用できる介護サービスや医療サービスを調べておき把握している事で、いざという時の選択肢や判断材料となります。
お墓の管理を考える
おふたりさまは、お墓の継承者がいないというケースがあります。
甥っ子、姪っ子など親戚によって管理してもらう予定の人は、必ず話し合い承諾を取っておく事が必要です。管理料は誰が払うのかという問題も含めて話しあいます。親戚に託す事が難しければ、今ある墓を墓じまいした上で、おふたりさま自身の埋葬先を決めておく必要があります。
たとえば、樹木葬など永代供養墓をしてくれるところに変更するか、納骨堂など最終的に合祀してくれる墓地にするなど検討しましょう。
お墓の問題は自分たちだけでなく、祖父母や両親、親戚が入っている場合もあるので、関わりのある親戚からの理解も得る必要があります。体力があるうちに、今後のお墓の管理について、話し合うことが大切です。
家の管理について
おふたりさまは最終的に住まいについてどうするのかも考えておきましょう。
残念ながら、パートナーのうちどちらかが先に亡くなると一人になります。その後、同じ家に住み続けるのか、一人用の住居に引っ越しをするのか、故郷に帰るのか考える必要があります。
特に高齢になると賃貸住宅の場合、審査が通らない場合や賃貸オーナーが貸し渋る事がほとんどです。そんな中で、終の住処をどうするのか検討することはとても大切です。
おふたりさまのために住居を購入するとしても、亡くなった後はどうするのかも想定しておきましょう。
亡くなった後に家の売却を希望するのなら、終活サービスや不動産に相談することをおすすめします。
DINKsのおふたりさま終活は頼れる知人友人も大切
DINKsは子どもがいない2人の生活が長く続くからこそ、2人だけではなく頼れる友人、知人との輪を広げることが大切です。
いざという時にお互い支え合えるような知人がいることで、シニア生活の相談や情報が入りやすくなります。
おすすめはDINKs同士のコミュニティに参加したり、趣味のサークルで交流の輪を広げたりすることです。
職場での知り合いもいますが、将来的に退職してからは疎遠になってしまうケースが珍しくありません。
それゆえ職場に関係なく、長く付き合っていける仲間を見つけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
DINKsを選択する夫婦は年々増加しており、今後も1つの夫婦の形として定番になっていくことでしょう。
しかし、子どもがおらず2人での生活が続くことは、将来的に介護や認知症の問題が出てきます。
頼る人が近くにいない環境になったり、パートナーが体調を崩したりしても生活が崩れないような準備を進めておきましょう。
特に2人が健康で体力のあるうちに、終活を進められるように早いうちから準備することがとても大切です。
早めに行動し、将来安心してセカンドライフを送れるように、資産管理や老後の生活スタイルを見越して計画的に過ごしましょう。
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会 理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
おひとりさま終活士
終活アドバイザー
不動産後見アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのライフシフトナビゲーター。
5000人超の保険コンサルティング実務経験から「お金、心、身体」のトータルサポートが必然だと実感しています。100年人生を生き抜く時代。
人生の終焉に自分の願う最後の言葉が残せるように笑顔と実現力を引き出すためのあなたの一生涯サポーターとして活動しています。
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