霊園主催ということでもあり、参加者の多くは。
・霊園に先祖のお墓がある方
・これからお墓の準備中の方
でした。
つまり、比較的「死」についてしっかりとした考えをお持ちの方が多い中でのセミナーになりました。
参加者の中には「エンディングノートについては知っているけど、何故必要なのか分からないので、セミナーに参加してみました。」という方がいらっしゃいました。
とてもありがたいことです。
もしも自分が死んだら?
自分の意志を残す事が、ワガママなのではないか…?
というのがエンディングノートが本当に必要なのか?と思う理由でした。
例えば、昔は地域や家のしきたり、風習、ルールが決まっていました。
その場合。
確かに自分だけの意志を通す事は出来なく、意志を通そうとする事はワガママになることもありました。
しかし、現代では、交通インフラ、通信インフラが整い。
ひと昔とは比べ物にならないくらいの勢いで、生活環境が変化してきています。
一概に文化や風習をおろそかにしてもいいとは思いませんが、個人が様々な選択をできるようになり、どこまでも自分で判断していく必要があるのも事実です。
決まりがなく自由なので、好きにしてくださいと言われても家族は迷い悩んでしまうかもしれません。
また、親と離れて生活する子供達は、親の知人は誰なのか、連絡先の電話番号は何番なのか、どこのお墓に入るのか、どんな治療を希望しているのかも分からないという事はよくあります。
実際に、もしも自分が死んでしまったら、自由にしてもらったほうがいいのではないか?
そう思いながらもセミナーに参加してくださった方は。
「ハッピーエンディングカードのリスク診断」を行った結果、リスクの準備が必要なカードが20枚ありました。
つまり、自分でも気づいていないリスクが多くあったのです。
そして、実際。
年齢がお若かったり、今元気に過ごしていると、エンディングノートはまだまだ必要ではないと考えている方は多いです。
でも環境や状況は変化していきます。
そしてこんな事も起きる可能性は、誰にでもあります。
最後を看取ってくれるはずの、配偶者や子供に先立たれた。
親戚は高齢でみてもらえず最後は独り…
突然事故で亡くなる…
病気で倒れる…
自分が認知症だと気づいていない…
誰でも、病気になったり亡くなると、家族や周りの人に迷惑や負担をかけます。
それは避けられず仕方のない事です。
でも少しでも迷惑や負担を軽減できるような準備をしておく事は、責任だと思うのです。
身内以外の人や国にお世話になる事が避けられない時代です。
エンディングノートがあって助かった!
とお世話してくれる人は必ず思いますので、準備の大切さを伝えていきたいと思います。
投稿者プロフィール
-
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
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