おひとりさまの終活では、早めに銀行口座を整理してすっきりとまとめておくことが大切です。銀行口座を必要以上に持っていたり、使っていない銀行口座を持っていると、お金の管理が大変になってしまいます。
そこで、おひとりさまにおすすめしたい、銀行口座の選び方やまとめ方をご紹介します。収入と支出、そして貯金用それぞれで管理していきましょう。
おひとりさまの口座は2~3個がおすすめ
おひとりさま向けの銀行口座は2~3口座におさめることをおすすめします。
おひとりさまの銀行口座は、お金の出入りをすぐに把握できるくらいの銀行口座に留めることがベスト。現在働いている方なら、年金振込などの生活用のほか、緊急用、貯金用の3つがおすすめです。
なぜなら1つだけだと毎月必要な生活費と緊急用のお金が区分されていない、使い過ぎに気づきにくくなる。もう一つの理由は、認知症などで判断能力が低下していると詐欺にあったり、不要な高額の物をかってしまう事があるためです。
必ず使う生活費などのお金と、緊急用のお金を明確に区別するために口座を用意しましょう。
おひとりさまの資金管理に役立つ口座の使い方
おひとりさまの資金管理をするうえで、銀行口座はどのように使うのかおすすめをご紹介します。
銀行口座を整理したいと考えている人は、残す口座、新しく開設した方がいい口座があれば、次を参考に使用する口座を決めていきましょう。
緊急用の口座には手をつけない
緊急用の口座は手をつけないようにすることが鉄則。とはいっても、いつでも口座からお金を引き落とせる状態だと、つい使いすぎてしまいます。
引き出し厳禁だと心に決めて、緊急以外は手をつけないでおきましょう。
お金を簡単に引き出せないように、定期預金や積立預金で預金をする方法もおすすめです。
緊急出費は一定額以上の残高をできるだけキープする
急な入院や事故など、緊急で大金が必要になることもあります。
そんなときは、出費したあとにできるだけ早く口座の残高を元に戻すように支出を見直しましょう。
特に一定額以上の残高を常に残しておくことを心がけると、今後の緊急時にも安心できます。おすすめの金額は生活費の3か月程度生活できる金額です。
銀行口座は通いやすい銀行を選ぶ
おひとりさまの口座選びで大切なのは、自分の生活環境から通いやすい銀行を選ぶことが大切です。
普段はコンビニのATMなどが気軽に利用できる時代ですが、詳細な手続きはまだ直接銀行に足を運ぶ必要があります。
銀行が遠いとなかなか行きづらくなってしまい、特にシニアになって足腰が衰えると外出自体が負担になってしまいます。
また、地元密着型の信用金庫などの金融機関では、今でも担当者が訪問してくれるところもありますので、そのようなサービスを行ってくれるかどうか尋ねてみるのも手です。
もし現在、銀行口座が3つ以上あり、整理したいと考えているのなら、とにかく通いやすく使いやすいところを選んで、使わないところはすみやかに解約しましょう。
複数の銀行口座の管理はアプリも便利
銀行口座の管理に便利なものがスマートフォンやパソコンから確認できるアプリです。アプリによって、支出と収入を管理できれば、それぞれの銀行口座の残高を記帳して確認しなくても、いつでも金額をチェックできます。
また、銀行口座ごとのアプリのログインが面倒なら、銀行と連携できる家計簿アプリを導入する方法も便利です。
現在使っている口座を登録すると、一度に家計簿アプリを通じてそれぞれの口座のお金の出入りを確認できるため、お金の管理がさらに楽になります。
おひとりさまはいざというときに、お金を引き出したくても心身の状態によってはおろしに行けないといったトラブルは避けたいもの。今のうちに、きちんと銀行口座を管理し、手軽に引き出せる環境を作ることがとても大切です。
休眠口座に気を付ける
近年問題になっているものが、数年間取引がまったくない休眠口座です。休眠口座の状態になってしまうと、維持管理費が請求されてしまいます。
たとえば会社員時代に使っていた口座も、定年退職後そのまま放置していませんか?
認知症や意思能力が低下していくと、口座があったことを忘れてしまう事があります。
休眠口座を作らないように、過去に使っていた銀行口座もよく思い出して、必要がなければ解約することが大切です。
まとめ
おひとりさまにとって、銀行口座をふくめたお金の管理は常にしっかりと事前に整理しておきたいものです。
お金を管理するには、必要最低限の銀行口座に整理して、把握可能にしておくことが大切。
また、お金の管理を続けやすいように、通いやすい銀行の口座だけを持っておくように心がけましょう。
おひとりさまだからこそ、いざというときのための緊急支出用のお金も、すぐに引き出せるところを選んでください。銀行口座をしっかりと見直して、今後の生活を快適にしていきましょう。
投稿者プロフィール
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株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
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