いつまでも夫婦で仲良くともに暮らしたいと思っても、将来的に健康的な問題や認知機能の低下などから、2人きりで暮らすことがむずかしくなるケースもあります。
そんな中、いつまでも夫婦やパートナーとともに暮らす方法が、2人で入居できる介護施設を利用することです。
夫婦のどちらかが病気になり介護が必要になったものの、体力的に老々介護がむずかしい、子どもには頼れないといった夫婦も、介護施設に一緒に入居できれば住む場所が変わってもともに暮らし続けられます。
この記事ではおふたりさまが一緒に入居できる介護施設について、メリットや注意点を見ていきましょう。
2人部屋がある介護施設を探そう
おふたりさまが一緒に入居できる介護施設は、まず2人部屋があるところを探すことからはじめましょう。
基本的に2人部屋は夫婦での利用を想定しているため、おふたりさまが入居したい施設を探すときの目安になります。ただし、2人部屋だからといって必ずしも夫婦で同じ部屋に入居できるとは限りません。
介護施設の中でも2人部屋は数が少ないため、1人部屋とくらべて簡単に入居できない可能性があります。数が少ない2人部屋の中から、自分たちの条件に合う介護施設や老人ホームを探すことは大変です。
だからこそ体力が残っているうちに、理想の介護施設を探しておきましょう。
おふたりさま向けの介護施設のメリット
おふたりさま向けの介護施設に入居することは、いろいろなメリットがあります。いつまでも夫婦で仲良く暮らせるうえで、知っておきたい介護施設のメリットをご紹介します。
1人用個室よりも広いスペースで過ごせる
2人部屋は1人用の個室で別々で暮らすよりも、広いスペースで過ごせます。ベッドが2つ並ぶ分、一見狭いイメージがありますが部屋そのものは広く開放的です。
もともと一軒家などある程度面積が広い環境で暮らしていたおふたりさまにとっては、いきなり一人部屋の個室に入居することは、せまい部屋で長時間過ごすことがストレスにつながる可能性があります。
しかし、2人用の個室はその分部屋が広いため、前の家で暮らしていた環境に近いです。
また、まだ健康に大きな問題がなく、自立した生活ができる方はご夫婦で暮らせる介護サービスつきの住宅型有料老人ホームを利用するといった方法もあります。
別々で入居するよりも費用をおさえられる
夫婦別々で入居するのではなく、2人部屋1つを借りることで入居費用をおさえられる可能性があります。施設の環境によって費用は異なりますが、別々よりもお得になることがあるため1人部屋を2つ利用するときの料金を比べてみましょう。
夫婦で一緒にいられる安心感
おふたりさまが2人部屋の介護施設や老人ホームに入居することは、これまでいっしょに暮らしていた夫婦がそのまま暮らせる安心感があります。
特におふたりさまにとって、環境が変わること自体不安で最初は慣れないものです。そんな中で長く生活を共にしてきた夫婦で同じ空間にいられる時間が長ければ、不安の軽減につながります。
おふたりさま用介護施設を探すときの注意点
おふたりさま用の介護施設や老人ホームを探すときには、具体的にどのような点をチェックすればいいのでしょうか？
おふたりさまが快適に暮らせるように、知っておきたいポイントをご紹介します。
1人用と比べて見つける手間がかかる
1人用の部屋と比べて、部屋数が少ない分見つけづらいため早めに探すことが大切です。老人ホームは60歳か65歳以上が入居できる施設が多く、早めに探さないとすぐに2人部屋が埋まってしまいます。
最初に入居したあとにどうやって過ごしたいのか、おふたり様で話し合ったうえで条件を確認しましょう。
たとえば部屋の広さや費用など、予算も考えたうえで希望内の条件のところがあるか、早めに調べておくことが大切です。
夫婦以外は入居できないケースが多い
2人部屋は夫婦での入居が前提のところが多いです。たとえば、おひとりさまで仲のいい友達同士で2人部屋に入居したいと考えても、受け入れていない施設があるため注意しましょう。
そのため、おふたりさまでの入居は夫婦が条件になっていないか確認することが大切です。また、多くの介護施設や老人ホームでは、体験入居や見学を受け付けています。
ホームに足を運んで雰囲気をチェックし、快適に暮らせそうか見ておくことをおすすめします。
まとめ
おふたりさまにとって、いつでも2人だけで生活することが健康上むずかしくなる可能性があります。誰かのサポートが必要なときに、2人で老人ホームや介護施設に入居できれば一緒に生活を続けられます。
しかし、1人用の部屋とくらべて数が少ない、入居条件が厳しいなどの知っておきたいポイントもあるため注意しましょう。2人用の部屋に入居できるかどうかは、数年先の入居を予定していてもあらかじめ調べることが大切です。
おふたりが納得できる入居施設を探せるように、早い段階から2人用の部屋がある介護施設や老人ホームを探しましょう。
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会 理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
おひとりさま終活士
終活アドバイザー
不動産後見アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのライフシフトナビゲーター。
5000人超の保険コンサルティング実務経験から「お金、心、身体」のトータルサポートが必然だと実感しています。100年人生を生き抜く時代。
人生の終焉に自分の願う最後の言葉が残せるように笑顔と実現力を引き出すためのあなたの一生涯サポーターとして活動しています。
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