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墓じまいした後の骨壺の処分はどうする?2つの方法と注意点

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墓じまいしたあと、ご遺骨を永代供養墓に改葬したり、散骨したりすることで、骨壺が不要になるケースがあります。そんなとき、骨壺をどうやって処分すればいいのか、供養が必要なのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか?

この記事では墓じまいの悩みの1つである、骨壺の処分方法をご紹介します。骨壺の処分にあたっての注意点もまとめているため、ぜひ参考になさってください。

骨壺は不用品として一般家庭で処分できる

骨壺は陶器でできている不用品の扱いになります。そのため、一般家庭でも処分できる不燃物になります。
骨壺は改めて供養の必要はなく、あくまでも割れ物の不燃物になるため、自治体のゴミの出し方に合わせて処分しましょう。

ただし、どの処分方法でも共通しますが、基本的に人目に触れる可能性がある場合は、骨壺だとわからないように新聞紙で包んだり、完全に砕いたりしましょう。

骨壺があることでほかの人が驚いてしまう可能性もあります。まわりの人の迷惑にはならないように、自治体の処分方法を確認したうえで正当な方法で手放すことが大切です。

骨壺を処分する方法

具体的に骨壺を処分するには、不燃ごみとして捨てるか不用品回収業者に回収してもらう方法があります。それぞれの処分方法についての詳細は次の通りです。

不燃ごみとして処分する

もっともスタンダードな処分方法が、骨壺を不燃ごみとして手放す方法です。ご遺骨を取り出した骨壺は、瀬戸物の容器です。自治体では不燃ごみの扱いになることが多く、そのままお皿などの瀬戸物と同じ方法で処分できます。

ただし、大型の骨壺の場合はサイズ制限により、そのままでは処分できない可能性があります。自治体のゴミ収集所に出したものの、回収されなかったというトラブルを防ぐために、まずは骨壺の素材を確認したうえで、不燃ごみとして処分するのか、危険物になるのか判断しましょう。

不燃ごみの場合は燃えないゴミの袋に入れて処分することがほとんどです。気をつけたいのは、割れもののため袋に入れたあと割れてしまうと、破片が袋をやぶってしまう可能性があります。

せっかくごみ袋に入れても、ごみ袋がやぶれて中のごみが散乱してしまうと、収集員の方々に迷惑になってしまうため取り扱いには注意しましょう。基本的に不燃ごみとしてゴミ袋に入れるときは、あらかじめ新聞紙に包んだうえで砕いた欠片が外に飛び出さないように注意しましょう。

新聞紙などの可燃物をいっしょの袋に入れることができない場合は、あらかじめ骨壺を細かく砕いたうえで袋に入れてください。

不用品回収業者に骨壺を回収してもらう

骨壺をくだいてごみ袋に入れたり、燃えないごみとして収集所に出すこと自体に抵抗がある方もいます。そんな方は、不用品回収業者に処分を依頼しましょう。

また、一部の葬儀屋や石材店では骨壺を引き取っているところも存在します。業者による回収は、自宅から直接回収してもらえるため、細かくくだく必要はありません。

そのままの骨壺の状態で処分したい方は、業者に依頼しましょう。ただし回収にかかる費用は業者によって異なります。

骨壺のみでは回収を受け付けていない不用品回収業者もあるため、事前に電話で問い合わせておくと安心です。

骨壺の再利用はNG

骨壺の取り扱いで注意したいことが、再利用することは基本的に控えた方が良いという点です。古いご遺骨によっては、骨壺を収納するお墓の中のカロートのスペース不足により、大きな骨壺に複数のご先祖様のご遺骨を一緒に入れることもあります。

そのため、骨壺をそのまま再利用しようと考える方もいらっしゃいますが、基本的に一度墓じまいによって骨壺からご遺骨を取り出している場合は、ほかのご先祖様のご遺骨を入れるなどの再利用は控えましょう。

必要に応じて新しい骨壺を用意するか、改葬先の納骨堂やお墓の中のカロートにおさまるように、粉骨したうえでミニサイズの骨壺にご遺骨を入れるなど、別の骨壺を用意しましょう。

位牌や遺影などはお焚き上げをしよう

墓じまいにあたって、骨壺だけでなく遺影や位牌などお仏壇に置いていた仏具類も処分する方がいます。骨壺自体は、ご遺骨を入れていた入れ物ですが、位牌や遺影はそのままゴミとして処分するには抵抗がある方が多くいます。

実際に位牌や遺影は、そのままゴミとして出すのではなく、お焚き上げをする方が多いです。お焚き上げは寺院などに申し込むことで、僧侶が読経をしながら遺影や位牌を焼いてくれるという方法です。

そのままゴミには出せないものや思い出のつまったものは、お焚き上げをすることで改めてご先祖様や故人への感謝の気持ちを伝えながら、手放すことができます。

寺院墓地の場合は、そのまま墓じまいのときに位牌や遺影、卒塔婆などをお焚き上げしてくれるところもあるため、あらかじめ相談してみましょう。

まとめ

お墓の後継者がいないことで無縁墓になってしまっているところが増加している状況です。

そんな中で、ご先祖様のご遺骨を守り、しっかりと別の供養方法を選ぶことが求められています。墓じまいは今後ご自身やご家族が無理のない形で、ご先祖様の供養をしていくために、お墓の継承者問題を解消することにつながります。

墓じまいをしたあとは、ご遺骨をおさめていた骨壺を使わないケースもあります。基本的に不燃ごみとして処分できますが、骨壺を壊すことに抵抗がある方は、石材店や不用品回収業者に回収を依頼できるところもあります。

骨壺を適切な方法で処分したうえで、墓じまいを進めていきましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。

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