クレジットカードや身分証は、終活においても早めに管理しておきたいことがらです。大切な家族のためにも、自身が亡くなった時だけでなく認知症や判断能力が低下した時にも、わかりやすく管理することで役立ちます。
それらを管理しやすくするためにも、クレジットカードや免許証や保険証をコピーしておくことをおすすめします。
この記事ではカード類をコピーすることのメリットや、管理方法についてご紹介します。
終活に役立つカードや身分証のコピー
財布に入っているクレジットカードやキャッシュカードは、亡くなったあとの遺産整理のためにも把握しやすいようにまとめておく必要があります。
ほかにも財布には、健康保険証や運転免許証といった、死後に返還が必要なカードが多く入っています。
重要なものは、まとめて管理しておくと、万が一紛失してしまった場合にも役に立ちます。クレジットカードや身分証が紛失すると、悪用される危険もありすぐに停止の連絡を取る必要があります。コピーによって一覧が確認できれば、連絡先もすぐにわかり再発行手続きも楽です。
クレジットカードや身分証のコピーをまとめておくメリット
終活として、クレジットカードや身分証といった普段使っているもののコピーを用意することは、さまざまなメリットがあります。
遺族がすぐに把握管理できる
遺族が死後に困ることの1つが、どんな物や財産を所有していたのか、どの金融機関と取引があったのか、身分証など普段使っているものなどのカード類がわからないことです。
すべて財布に使っている身分証やクレジットカードが入っているとは限りません。だからこそ、コピーですべてまとめておけば、いざというときに一覧ですぐ判断できます。
クレジットカードは、未払い費用や分割払いの利用、停止しないと料金が発生する会費や利用料などの把握をするためにも、亡くなって早い段階で対応が必要なとても重要なものです。確認しやすいように、コピーをまとめておくと遺族が探し出す苦労がなくなります。
どんな身分証が残っているのか探しやすい
コピーをとっておくことは、自分自身がどんなカードや身分証などを所有しているのか再確認でき、余分なものを整理できるメリットがあります。
まずは財布に何が入っているのか把握し整理してみましょう。そして契約している銀行や証券会社、生命保険証書などもまとめてみましょう。
コピーを用意することによって、どの金融機関を今後も利用するのか、使っていない口座や利用頻度の少ない口座は解約して整理するなど必要なものだけにするとスッキリします。
保険会社名が分かれば保険金が受け取れる
コピーをとっておくことにより、自身の死後に遺族が生命保険金の請求や入院等の給付金の請求が出来るか問合せをすることが出来ます。
保険証券を探しても見つからない時や、証券をみても内容が分からない時は保険会社名があれば問合せして教えてもらえます。
コピーで一覧がわかっていれば、遺族が保険を見つけてもらえないといった不安もなくなります。
コピーしておきたいカードや身分証一覧
コピーしておきたいカードや身分証について、一覧でご紹介します。
・クレジットカード
・健康保険証
・銀行カード
・病院の診察券
・スポーツクラブなどの会員証
・レンタル店などの会員証
・運転免許証
特に財布に普段から入れているカード類は、まとめてコピーしておくことをおすすめします。
一見スポーツクラブやレンタル店などの会員証は無関係のようですが、死後に解約手続きをしないと利用料金がかかり続けてしまいます。
特にレンタル店の場合は、返却をしていなかった結果遺族に高額な延滞金の支払いが発生するケースもあるのです。
だからこそ、財布に入っているカード類はまとめてコピーしておきましょう。
これらのカード類のコピーは、コンビニプリントでカードの表面をすべて並べてコピーし、そのあとに裏面にして再びコピーするだけです。
時間的な負担も少ないため、数年に一度などカード類が入れ替わったタイミングでコピーを新しくしておくと、遺族の死後の手続きの負担が軽減されます。
カード類以外でコピーをとっておきたいもの
保管するものはカード類だけでなく、ほかにも財産にまつわるものをコピーしておくと、遺族が探し回る負担をなくせるのです。
・年金手帳
・マイナンバーカード
・生命保険証書
・不動産関係の書類
同様に不動産関係の登記にまつわる書面、購入時の売買契約書はのちに相続人が不動産の整理をする際に必要になる重要な書類です。また、年金手帳なども同じ場所に保管しておくことをおすすめします。
年金手帳は亡くなったあとの支給停止の手続きを行う必要があります。不動産も売却時に、権利証がない状態だと手続きまでに時間がかかってしまいます。
遺族にスムーズに引き継ぐためにも、まとめることがポイントです。
コピーはエンディングノートと一緒に保管しよう
コピーした書面は、エンディングノートと同じファイルに入れておくと、より探す時の負担を軽減できます。
エンディングノートにコピーした書類を箇条書きでまとめておくと、万が一コピーがなくなっても安心です。また、エンディングノートにはコピーだけでは伝わらない、個人情報や契約情報などを記載しておきましょう。
まとめ
クレジットカードや会員証などは、亡くなったあとに解約が必要です。そのため、財産管理の目的も含めて財布に入れて携帯するような、大切なカード類は身分証とともにコピーしておきましょう。
ただし、ネット銀行や証券は物理的にカードや書類がありません。コピーする際にはエンディングノートに、ネット銀行名などの存在を書き記してわかりやすくすることが重要です。
終活で財産管理は早めに行い、定期的に見直すように日頃から心がけましょう。
投稿者プロフィール
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株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
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