年齢を重ねるごとに、おひとりさまにとって気になってくることが健康リスクです。特に近年は孤独死が増加しており、亡くなってから数か月経ってから発見されるケースもめずらしくなくなっています。
そんな中、いざという急病時や万が一命を落とすような状況になったときに、すぐに発見してもらえるような準備が必要です。この記事ではおひとりさまが活用したい、孤独死防止につながるアプリをご紹介します。
おひとりさまの孤独死を防ごう
おひとりさまは一人暮らしをしていることで、どうしても家族で暮らしている方と比較して、健康に何らかのトラブルが起きたときに、発見されづらいというリスクがあります。
年齢を重ねたおひとりさまは、持病がある方も多くおり、さらにちょっとした行動による転倒でのケガなど、突然の健康トラブルにつながるリスクも高いです。
迅速な治療や手術を受けるためには、早期発見がとても大切です。いざというときに命を守るための手段として、孤独死防止アプリがあるのです。
孤独死防止アプリとは?
孤独死防止アプリは、一定期間通知に対して反応をしなかったことで、安否確認ができない登録者への電話連絡、または登録している近親者への通知が届くシステムです。
孤独死はご高齢のおひとりさまだけに限ったことではありません。たとえ30代や40代といった世代でも、突然死のリスクは十分にあります。
だからこそ、スマートフォン1つで安否確認をしてもらえる孤独死防止アプリに登録しておくことで、いざというときにご自身で連絡ができなくても知人や近親者にメールや電話で通知されるのです。
孤独死防止アプリを選ぶときのポイント
孤独死防止アプリを選ぶときに、気を付けたいポイントをご紹介します。
操作がわかりやすい
孤独死防止アプリを利用するには、いざというときにきちんと使えることがとても大切です。設定が複雑でむずかしく、きちんと通知の設定ができていない状況では緊急時に機能しない恐れがあります。
まずは直感的に操作できるアプリなのか、またはらくらくフォンなどを使っているご高齢の方でも無理なく使えるサービスなのか、機能性を調べてみましょう。
設定に時間がかからず、安否確認の期間が決められるなど、ご自身にとって負担やストレスにならないアプリを選ぶことが大切です。
継続できる費用か
安否確認機能がある孤独死防止アプリは、アプリによって料金が異なります。基本無料のところが多いですが、中には月額制の有料プランを導入しているところも。
有料プランを選んでいる方は、気付かないうちに引き落としができなくなっており、緊急時にアプリの利用権限がなかったというリスクがあります。必ず自動引き落としになっている方は、残高不足にならないよう普段からよく使っている口座やクレジットカードで登録しましょう。
また、予算をおさえたい方は、無料の孤独死防止アプリでも十分に安否確認の機能や、近親者への通知機能を役立てていけます。
緊急時の通知機能があるアプリ
孤独死防止アプリは、ご自身への通知だけでなくあらかじめ緊急時に連絡が届く先をしっかりと登録できる機能がついたものを選びましょう。もし2~3名では足りない場合は、10名まで登録できるアプリやプランなど、ご自身の希望に沿った機能や規模のアプリにすることも、孤独死防止アプリを選ぶポイントです。
孤独死防止アプリのおすすめ3選
実際に使われている、人気の孤独死防止アプリをご紹介します。主な機能やそれぞれの特徴などをまとめているため、アプリ選びの参考にしてはいかがでしょうか。
リンクプラス
リンクプラスはペットを飼っているおひとりさまや、小さな子供がいるシングルマザーのために考えられたアプリです。緊急時に設定していた連絡先に、必要な情報をメールするシステムです。
スマートフォンのプッシュ通知があってから、一定期間通知をタップされなかった状況のときに、緊急時とみなして知人や遠方の家族などに連絡が届きます。何らかの理由で長期間スマートフォンをさわれない事態になったとき、自動で連絡が行くためご自身の安否を周囲に確認してもらえます。
無料ですぐに導入できるアプリで、自分のことだけに限らずペットや子供など、確認してほしい事柄についても知らせられるところが特徴です。
参照:リンクプラス
NTTドコモ つながりホットサポート
NTTドコモ つながりホットサポートは、ドコモのらくらくスマートフォンやらくらくホンを契約している方が使える無料サービスです。らくらくホンで使えるため、スマホに慣れていないご高齢の方でも安心です。
使い方はスマートフォンの利用状況を確認し、一定期間使われていない、いつもの時間にスマートフォンが起動されていないなどの条件を満たしたときに、設定している5~10人に通知が届けられます。
参照:つながりホットサポート
LINEエンリッチ見守りサービス
LINEエンリッチ見守りサービスは、LINEで友達追加することで利用できます。1日~3日に1回、LINEにて安否連絡の通知が届けられます。通知から確認画面を開き、OKボタンをタップすると安全に生活していることがわかります。
しかし、安否確認通知から24時間OKボタンがタップされなければ、通知が再送され3時間以内に反応がない場合、エンリッチサービスからメール、電話のいずれかで登録者に連絡が届きます。
それでも安否確認ができなければ、登録した2名までの近親者に連絡されるという手厚い仕組みです。もともと開発者が弟を孤独死で亡くしたという経験から開発されたサービスで、孤独死防止のアプリとして人気があります。
まとめ
孤独死防止アプリは一人暮らしの家庭が増えている中、ぜひ導入したいサービスです。無料で気軽にはじめられるところも多く、スマートフォンだけでなくらくらくフォンに対応している孤独死防止アプリもあります。
ご自身が使っている携帯電話の種類や希望の予算、機能を調べたうえで、気になった孤独死防止アプリを導入してみましょう。
投稿者プロフィール
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株式会社 WishLane 代表取締役
一般社団法人包括あんしん協会 代表理事
【資格】
おひとりさま終活士
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
終活アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。
独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った。そして幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と熱い想いから、おひとりさま・おふたりさまの支援の実務をスタート。
「お金」「心身」「人」の3要素が環境や年齢とともに一人で自力ではどうにもならない時が訪れます。その時に、私たちが家族のように寄り添うサポート事業を運営。
まt、このような支援が出来る「おひとりさま終活士」の輩出活動中。
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